猿の弓矢の恐ろしさが印象に残りました。
先頭にいた社長が弓矢で撃たれました。猿は中岳小屋を陣地にして高台から待ち伏せ攻撃をしてきたのです。それに対して社員たちの中には逃げる者や隠れる者、反撃する者が出てきました。この心理は理解出来ました。自分たちがせっかく長時間歩いて目指してきた山小屋を、猿に乗っ取られていたのです。さらに山小屋には食糧や水もあると考えられています。状況的には絶対に猿から小屋を奪い返さなければならないのです。社長の腹に弓矢が刺さった光景を見たショックと重なり、短期の接近戦を挑む者が出るのも当然です。
元アメフト部の安斎が猿を背後から追いかけるシーンは考えさせられました。この猿のバケモノは毛皮のようなものを身に着けています。実際の猿の毛なのかは分からないのですがフワフワの外見です。私が考えたのはもし安斎が猿に追いついたとしてどうするのかです。彼はアメフトのタックルで猿に抱き着き弓矢を無効にします。しかしその際にフワフワの毛皮が邪魔をしてタックルから逃げられると思いました。野生動物の毛皮にはそのような効果があるのだと想像しました。
猿の弓矢により小屋に入った数人が死亡しました。通常は猿が身を隠して小屋の中から矢を放つと思いがちです。しかし猿の柔軟な思考はその逆で、外から小屋の中を攻撃したのです。