囮とスナイパーとはミリタリーが楽しめました。
ラギ姉、紗月、は天宮とともに逃げ出しました。周囲には多数の保菌者がいて囲まれてはならないのです。さらにメットに呼び寄せられた新型保菌者と感染者も集まっていました。足の速さは感染者が人間離れした走力、新型が人間が走る程度、保菌者は早歩き程度です。
天宮が囮になりラギ姉が背後から敵を狙撃する作戦立案はしびれました。戦場でのスナイパーは高い建物にじっと隠れて来た敵を足止めするのが主な任務だと私は考えていました。しかし囮を使ってわざと敵をあるゾーンにおびき出して逃げられないように狙撃する作戦もあるのだなと感心しました。これがあるから市街戦は建物ひとつひとつ中を確認して進むことが必要になるのです。背後からスナイパーに撃たれては、かなわんです。
ラギ姉は自らの顔面に銃床を打ち当て迷いを断ち切りました。天宮は自分が囮になる作戦を考えましたがそれは、女子二人を生き残らせるためのものでもあります。まず自分が囮として逃げて追手の新型とラギ姉たちとの距離を離します。さすればもしも天宮本人が死亡してもラギ姉らと新型の距離が開いているため時間がかせげます。時間があれば新型が近づく前に狙撃のチャンスがふえるわけです。
橋のような場所は狙撃に適していると思いました。ラギ姉と紗月がいるのはトンネルの上のような場所です。ここならジャンプできない保菌者などから身を守れます。さらに保菌者が迂回して上にせまった場合でも左右どちらかからしか来れないので敵が発見しやすいというのもあります。最悪、斜面を滑り落ちて安全なサイドから走って逃げる手もあります。敵はトンネルの中を通らなければならないとすれば狙撃手が待機する場所として最適です。