白髪族のエリアは宗教で支配されているようです。
明と小春は奥の祭壇まで進みました。そこでは儀式のようなものが行われて太陽様が崇拝されています。女たちは白い液の中毒で男だちはそのカリスマで支配されているのです。明は当然のごとく吸血鬼たちを斬りまくり小春も戦闘力は並み以上です。
少し気になるセリフもありました。太陽様はトサカを展開して明のいるあたりを吸血鬼もろとも切ろうとしました。斬られた吸血鬼たちが大けがを負いながら太陽様に斬られて死ぬのは本望のようなセリフを言ったのです。洗脳されて、あるいは宗教的に自分の命をささげるというのは良いのですが吸血鬼の死亡原因にマッチしないと私は考えます。脳や首を斬られた者はそのまま死にます。胴体を斬られただけの吸血鬼は死にません。それは過去の事例ではっきりしています。たしかに胴体を横一文字に切断されれば動けず戦闘能力は失います。しかしそれでは死なないのが吸血鬼です。このエリアの吸血鬼が己の死亡条件を詳しく教えられていないという説は考えられます。まわりでもあまり死人が出ていないのでハッキリとした吸血鬼の死亡状況を分かっていないのです。ですから人間の時に考えていた大けがをすれば死ぬというのをそのまま持ち込んでしまっていると思われます。