ついに明たちが歌舞伎町に入りました。
ユカを助けるためにまず勝次が入り明たちを入れました。すると明はとんでもない強さで吸血鬼たちを斬っていきます。ユカは止めようとしましたが明は協力してくれた女吸血鬼をも斬ってしまいます。
もちろん明が女たちを斬ったのは吸血鬼だからです。吸血鬼は見た目からも目が真っ黒あるいは赤黒く牙があります。そもそも刃物で明に襲い掛かっているのですから斬らざるを得ないのです。この場合は反射的に斬っただけで躊躇などなかったはずです。
私はユカが上手く止めていればどうなっていたかなと考えました。明の前にユカが立ちはだかり女吸血鬼たちはユカを守ってくれた仲間だと説得した場合です。心情的には見逃したいところですが明には掟があります。吸血鬼であれば親族だろうが協力者だろうが斬るというルールです。
以前に吸血鬼を同行させて長く生かしておいたケースがあります。その吸血鬼が道案内役を務めたからです。明の掟とてかなり融通が利くものでした。ただ女たちはユカを守ったという実績があるだけで生かしておくメリットは皆無です。しいて言えば見逃せばユカが泣かずに済むといった程度なのです。