カナメが覚悟を決めて行きます。
命がけのミッションであることはたしかですがカナメは決断に時間をかけました。私はこれまでのカナメにないような慎重さだと感じています。なるほど魂だけを過去に飛ばして過去の自分と同化すれば動いたり物をつかんだりできます。しかし一定時間を過ぎると過去の肉体と完全に同化して戻れなくなるのです。これは世界を救ったのにカナメだけが戻れないエンディングを暗示していると私は思いました。カナメが決断に時間をかけたのも皆とここでお別れだということを無意識に感じている可能性があります。
カナメの目的は過去に行ってグリードからの干渉を防ぐことです。これはドラえもんに例えるとせわし君の貧困を改善するために先祖ののび太を鍛えなおすためにドラえもんが過去に送られることに似ています。そして難しいのはのび太がどこにいるのか分からず、手がかりすら無いというハードさです。
レインとカナメはどこに転送すれば良いのか見ていましたが渋谷のイメージが多数出てきました。渋谷ではモヤイ像防衛のゲームが開催されており、どさくさにまぎれて小型のグリードも転送されました。これが未来からの干渉だと見抜いたカナメはさっそく自分自身の転送を開始しました。