婆もやはり普通の吸血鬼だったということです。
上半身だけになった百足婆は小春のところへ来て彼女を助けました。しかしあとから五本線ハゲが追いついて婆を拘束します。ハゲはハンマーで婆の頭部を強打して首を飛ばしました。皆は婆はワンチャン生きているという趣旨の発言をしていますが私は無理だろうと言わざる負えませんでした。吸血鬼は首を切断すると死ぬことが分かっています。ただこれは設定としては良いのですが不思議な点もあります。まず脳を破壊されると死ぬというのは動きが止まるという意味で正解です。脳からの指令がなくなれば死んだように動かなくなるわけです。首を切断すると死ぬというのは人間なら血流が脳にまわらなくなるという意味で死ぬわけです。しかし吸血鬼は心臓を失っても生きられます。心臓は急所ではないのです。しからば首を切られて血流が無くなる心配は無用です。私は首を切られると脳からの指令が体に伝わらずに動けなくなるという意味の死だと理解しています。さすれば頭部だけでも生きられるという結論になってしまいます。本作品では首だけになった吸血鬼は即死かそれに近い死が描かれています。何か首を切られると脳への影響が大きく思考が停止してしまう特別な理由がありそうです。
百足婆もサイズは大きいですが普通の吸血鬼だったと思いました。邪鬼やアマルガムではなく吸血鬼だったのです。彼女の最後は首を落とされての死です。それまでの体の損傷も吸血鬼のルールにのっとっており、自然です。ただ体のサイズが大きい点だけが違うのですがそれはレアケースでありうることです。鮫島や五本線のハゲは体のサイズが感染後に大きくなったタイプです。婆も同じならパワーアップしていて当然なのです。