ゾンビの群れに足止めを食らう状況になりました。
ヒロをリーダーにした人間グループは空き地に足止めを食らいました。静かにしていれば大丈夫ですが動けばゾンビに襲われます。そこでビンゾーが出て行って群れを遠くに誘導することになりました。ビンゾーなら演技でゾンビらしくできますし、もしも人間と勘違いされて噛まれてもさらに感染することはないのです。
さて知性型ゾンビ、つまりビンゾーのようなタイプをどう解釈すべきかが問題です。彼らはゾンビに感染したにも関わらず症状がすくなく見分けられないほどです。しゃべれないという点はそうですがそれ以外は人間と変わらない特徴があります。医学的に見れば生理現象がないので心拍や呼吸を見れば一目瞭然ですが遠くからでは判別できないのです。
私は知性型ゾンビはチフスのメアリーのように考えています。チフスに感染して他人にうつす危険があるのに本人は体調を崩さず働いてしまうという事例がありました。元気に働いているので誰も感染者だと気づけずたくさんの被害者を出してしまったのです。ビンゾーは人間を襲わないように抑制していますが初期は噛みつこうとしていました。つまり知性型でも発作的に人間を噛んでしまうのです。とくに知性型は人間の避難所やコミュニティに入りやすいと考えられます。スマホで声が出ないと言い訳すれば人間と同じなのです。コミュニティに入った知性型が発作的に噛んでしまえば中で感染が広がってしまいます。ウィルスが生き残りを目的にしているとすれば症状の出にくい変異型を作るのは自然です。