日本にはそこらに銃が無くて幸運でした。
食料の残った家を拠点にした修造らは瀬津のグループに発見されました。瀬津は殺しを楽しむタイプで人間を襲っています。ちょうど偵察に出ていた修造は瀬津を先に発見して警戒メールを打ちました。しかし修造のいる人間グループは知性型ゾンビの存在を知らず瀬津に無警戒になる恐れがあります。武器を持っているだけでゾンビでは無いと誤判定してしまうのです。
本作品で武器と言えばナイフ、バール、スコップなど近接戦闘用の獲物ばかりです。とくに軍や警察に無関係なら手軽に入手できて弾切れの恐れの無いものが有用です。こうなると銃撃戦が起こらずドラマティックな展開にしやすいと私は考えています。頭をバールで殴るにしてもゾンビはハードタイプの頭蓋骨の設定のようですから一発では勝負がつかないのです。バトルシーンが継続しますし頭を叩かれてもゾンビですから死なずに復活します。
ゾンビ物作品では主人公がチートキャラの場合があります。主人公だけは特殊な能力を持っていてゾンビ世界でも生き抜いてしまうというものです。本作品の修造も意識が残っているゾンビという特殊能力を持っています。しかしそれは全ゾンビの中で数パーセント出現するタイプです。ですから修造のようなタイプもかなりの人数がいるはずで、いずれ遭遇してイーブンのバトルになります。そこを修造がどのように生き抜くかというのが見どころです。