意思のチカラで攻撃本能を制御できそうです。
修造はゾンビに感染したはずですが人間の意識を失わずにいます。しゃべれないことや生理現象が止まっていることからすでに心停止していると思われます。そして修造は人を襲ったり襲わなかったりということを疑問に思って制御してみようとしていました。今まで修造は他人を人間とは思わない冷たい男でした。そのおかげでゾンビ化しても周りをやたらと襲わなかったのです。
父親の後ろ姿と似ている者を見て修造は攻撃本能が出ました。つまり父親なら人間と思って襲ってしまうのです。ただ今回は他人の空似でした。さらにお互いにゾンビだと確認できましたので共食いは防げました。この父親なら人間ととらえて襲ってしまうというのは皮肉な愛情です。全くの他人は人間と思わず襲わないのですが嫌っていた父親だけは人間ととらえるということです。
さてフードの男の目的ですが不可解な点があります。まずフード男も人間の意識を残しているゾンビです。さらに攻撃本能を制御できているようです。彼はわざとビル火災を起こして消防隊員を集めてゾンビに襲わせるという作戦を実行しています。できるだけゾンビ化した者を増やす気です。もしもゾンビ化した者に意識が残っている場合にどのような動機で動くのか、それは大きなテーマです。