魅央の内部も相当強化されていると思いました。
道頓堀を超えた魅央たち四名は猛獣の群れに襲われました。それもカイジュウと融合した猛獣ですから大変な強さです。リーダーは弾を温存したいのかあまり銃を使わず魅央が前衛、リーダー、レン、ナナセが後衛にまわりました。レンは接近戦もかなりやりますので少し前に出ます。主な攻撃手段は魅央のキックです。カイジュウの足を持つ魅央は攻守に優れて機動力もあります。カイジュウ足で飛んだり跳ねたりできるのです。私はこれを見て腰をやってしまわないか心配になりました。体操選手でもきつそうな戦闘を何度も繰り返せば若いとはいえ首や腰を痛めてしまいます。そう考えると跳躍に耐えるだけの体を魅央は持っていることになります。これは足だけでなく遺伝で獲得した特殊細胞が体のあちこちを強化していることを予想させました。外部から見える違いが足なのであって中身も他の人間とは違うのです。
あべのハルクスの敷地まで来た魅央たちはルシリアというビルを管理する団体に足止めを食らいました。彼らはビルに入るものを選別するのです。その条件は男女2名のペアであることで、これはリーダーとナナセ、レンと魅央のペアで満たしています。これだけなら大阪中の生き残りペアが我先にビルへ向かうはずですぐに満員になってしまうはずです。これに道頓堀の番人を超えなければならないという厳しい条件が事実上ついていますからキツかったのです。かなり強い番人を倒さなければ入れないという条件がありますから事実上、ルシリアは定員をしめ切っているとも解釈できます。ただ番人を倒すほどの猛者ペアならビルの警護をさせても良いですし色々と仲間にするメリットはありそうです。