最後にちょっと怖がらせてくれるのは楽しめました。
大悟はさすがに事件後に現場検証が住めば土地を離れるようです。私はそのまま供花村の駐在をするという予想をしていましたが、それはいかに大悟でも無理です。大悟が坂道を自転車で登っていると村のおばあが挨拶をしてくれました。色々ありましたが村の者はだれも大悟を恨んでいないという感謝でした。なるほど村を恐怖支配していた後藤家をつぶしてくれた大悟をヒーロー扱いするのは自然です。しかしラストでそのおばあがヨダレをたらして倒れました。私は後藤銀や後藤家の者が患っていた奇病ではないかと考えました。後藤家の高齢者はその奇病を発症して笑いながら逝ってしまうのです。ただ目のまえのおばあは後藤家とは無縁のおばあでタダおばあです。奇病になる理由がないのです。私は何か伝染性のウィルス感染で奇病が一般村人まで広がっているのではと予想しました。しかしラストの衝撃シーン伝染性ではない同じ奇病だったということも考えられます。
逮捕を免れた後藤家の若い衆は洋介だけのようです。洋介は当主の血筋ですが体が弱く子供が作れるかどうかも微妙です。ただ狙撃の腕が一流なだけで、あまり戦闘には参加していなかったのです。途中で改心したこともあって逮捕されなかったようです。その洋介がフラストレーションをためて叫んでいるシーンがありました。冷静な彼が怒りを爆発させるのは奇妙です。私は洋介が後藤家を破壊した大悟にたいして恨みを持っているのではと思いました。そうであるなら洋介が大悟へ復讐することも考えられます。猟銃を持たせれば大悟を狙撃することぐらい洋介には朝飯前です。
最後の大悟の不敵な笑みですが、私は彼が村に残ることを決意したととらえました。供花村には後藤家だけではなくまだ因習が残っていると見抜いた大悟は、それを摘発しようとしているのです。洋介の密告もあってか、そのように物語は続いていくと思われます。
さて当作品の総評ですが前半の味方かと思われていたサブさんが敵だったといったゾーンが素晴らしいと思いました。警察の捜査よりも村の風習を守る方が優先されるといったシーンが考えさせられました。後半の後藤家と警官隊の銃撃など派手な戦闘シーンはリアルでミリタリー作品のテイストも感じられました。ただこの作品の肝は普通に見える村の裏側がドロドロしていることが徐々に分かっていく過程だというのが私の感想です。