結局、マコトの麻酔作戦は大当たりとなりました。
もともと千葉がマコトを崖下に落として麻酔を打たせたこと始まりです。敵と認識されない子供のマコトなら大猿に難なく近づけて麻酔も打てます。大猿が寝れば数時間の余裕ができて人間側は脱出できるのです。もちろんマコトを助けるために早乙女と葉山とシマが現場に残りますから、さらに時間が稼げます。この非道な作戦は実行されてシマが死亡、猿が眠りました。謎男は武装した人間を追うために大猿が必要だと考えています。無理に追っても自分が返り討ちに合うだけです。
早乙女らは牢屋のような小部屋のなかで鍵をかけて子猿の襲撃を防ぎました。その部屋にはマコトの知らない箱があり中身はビデオなどの記録でした。これは猿側の人間が撮った記録で犯罪の証拠となります。これを外部に持ち出して告発しなければならないと早乙女は固く決意しました。たしかに早乙女らが脱出しても猿チームが別の場所に逃げてしまえば証拠は無くなります。特に自衛隊を騙ったニセ者たちは警察に事件を告発する理由がないのです。訴えれば自分たちの犯罪も裁かれます。ただ早乙女や葉山、宮田らはその心配がないため関係者に責任を取らせることができます。しかしそれも洞窟内にブツが残っていることが必要です。捜査が入っても何もなければ、作り話と思われます。もちろん死人やけが人がいますが、それは未知の猿集団の存在を証明しないのです。しかしここにあるビデオテープには岩砕山の関係者の顔も猿の顔も映っていて確実な証拠です。