天空侵犯とは神を作るゲームを良しとしない本城ゆりの罪状でした。
婦警の日下部のそばの無表情仮面に乗り移っていた管理者は吉田君に移りました。なるほど日下部を管理者が丸め込んだのは未届け人や証人とするためです。統括者から後でチェックが入ったときに管理者は自己の正当性を日下部に主張させるつもりです。元弁護士の日下部なら弁が立つというのが管理者の考えなのです。
吉田君に乗り移った管理者は脇差を奪うとヘリから飛び降りました。空中でワープの術を使った彼は、ゆりと同じく次元を移動することができるのです。ゆりの脳内の久遠は管理者と話をして疑問を問いただしました。管理者が流入者を増やしたのはなぜかということです。彼はそれに対して神の試練の精度を上げるためと、自分が神になるまでに時間をかせぐことだと答えました。なるほど統括者がもしチェックを入れても精度を上げるためと答えれば問題ないのです。利己的な違反でも合理的な理由がつけばセーフという雰囲気です。
久遠は流入者が増えたことで来るべき人ではない人まで領域に来て死んでしまったと管理者を責め立てました。しかし管理者は領域に来た人間はクチナシの仮面をかぶる可能性を得て、神になるチャンスを得たのだから利益があったと返しました。私は参加者を同意なく連れてきてはダメだろうとツッコミましたが彼は相川と同じ思想を持っています。弱者は死ぬべきだという思想です。