犬を使うとは面白くなってきました。
政が熊にやられたため徹は宿舎に助けを求めに行きました。その間にも五条は瀕死の政を背負って少しでも宿舎に近づきます。なんとか政を安全な宿舎に運んだあと、五条は出かけようとしました。まだ熊がウロウロしているのに港へ行く理由は政の状態です。政は大量出血していて今すぐにでも助けを呼ばないと死んでしまうのです。そこで五条は単独で港へ向かうことにしました。怪我人が出てしまうという展開は話を盛り上げると私は感じました。今までは食糧の尽きるまで宿舎で閉じこもっていることができました。しかし政を助けるために誰かは港まで歩かないといけないのです。
五条は熊を倒す秘策を徹に尋ねました。しかし熊の戦闘能力は高く倒すのは無理です。そこで徹は宿舎廊下に閉じ込めている犬の群れを解き放つことを提案します。これは牛と鹿が殺し合いをしていたことから動物でも異種間なら戦いが始まるということを利用した作戦です。徹の言うには熊は犬を苦手としていて犬の群れなら熊に勝てるということです。私はこの作戦には疑問ですが今はそれしかなさそうです。もし熊と犬が相討ちになって動けなくなれば最高です。
今回なぜ人間が熊に勝てないのかを私は考えました。もちろん体の強さや体重差もあると思います。しかし犬の体重と熊を比べれば、それが決定的な差にはならないとも思います。人間とて群れを作れば犬のように熊に勝てるのではないかと思うのです。しかし現実的には頭の良い人間の群れでも銃などの武器無しにはとても熊退治は無理です。その理由を私は二本足だと考えました。人間のように二本足では安定感に欠けて少し体当たりをされれば倒されてしまいます。もし日常的に四足歩行で人間が行動していれば犬のように安定して戦闘できると思いました。さらに四足歩行ならヤリなどの武器を使うとしても地面との接地面が多く威力があると考えました。グリップを効かせて強いヤリを突き刺すのです。ただその場合はヤリを持つ手が使えなくなります。ヤリは背中などに固定して突進する形になると思われます。私はコレが動物の角やキバなのだなと感心しました。