徹の呼び方が二種類あることが気になってしまいました。
港へ逃げようと考えた生徒らが猪に襲われました。この猪も犬同様に人間を襲うように凶暴化しています。ただでさえ猪は怖いのに人間を襲うことを優先しているのですから大変です。土砂崩れポイントにいた生徒らは次々と猪にやられました。女子の興津はひとり宿舎に逃げ帰り徹らと合流します。
私が今回気になったのは、主人公の徹の呼び方が二種類あることです。まずは下の名前の徹という呼び方です。次に苗字の碧海という呼び方もあります。あまり親しくない生徒らは碧海と呼んでくるようですが、これが分かりにくいのです。私のようにメモを取りながら読んでいる者でなければ碧海と言われても誰の事か一瞬とまどってしまいます。パニック時には、このような一瞬の迷いが事態を悪化させてしまうものです。リアリティを出すためにニックネームや略称で名前を複数使い分ける作品は多いですが、それが人物関係を分かりにくくさせている原因です。
さて猪ですが次の敵は相当な動物です。犬の群れは、ほとんどを宿舎に閉じ込めましたので問題にならないと思われます。港への道に猪が出てきた場合は戦闘になります。徹たちはその動物知識を利用して対猪の作戦を考えました。物置小屋の戸を切って盾にするつもりです。私が予想している作戦はまず猪を発見したら盾班が防御をします。猪の突進を受け止めたら酢などをかけて猪の動きを止めるのです。そして五条や政などパワー系生徒がスコップでとどめを刺します。私は猪が危ない理由はそのキバであると聞いたことがあります。猪は突進して牙を人間の太ももに刺してきます。動脈を破るキバは人間に致命傷をあたえてしまうのです。