政の男気が目立ちました。
消耗した五条が危ないと考えた政が加勢をしました。徹は非力ですので持ってきたアイテムを使用して犬を追い払うつもりです。徹はわざと背を向けて犬を誘いました。徹に犬が襲い掛かるその刹那、彼はお酢をかけて目つぶし攻撃をします。すると不利を感じた犬の群れはすぐさま包囲を解いて逃げたのです。
五条たちは逃げた犬を負うために追跡を開始しました。徹たちはそれを止めようとしましたが無理でした。そこで徹と政も追跡に参加して五条を守ることにします。ここで彼らが二手に分かれるよりも五条達に同行して戦力を減らさないことが大事です。たとえ犬の群れに逆襲されようともお酢係と五条棒がそろっていたほうが良いようです。ここで徹が丹羽の遺体を見て違和感を感じていました。私はあまり違和感を感じなかったのですが彼の内心を推測しました。まず犬に噛まれたぐらいですぐに死ぬかということです。丹羽は崖下に落下したせいで絶命したとも思えます。しかし近づいて脈を計ったわけでもないのに五条は丹羽の救助をあきらめました。政も誰も丹羽の生死を確認することなく現場を立ち去ります。もし丹羽がまだ生きていれば酷い行動だとなります。たしか丹羽が崖下に落ちたあとも犬が彼の手を噛んでいました。ということは崖下にも犬がいるのです。しかし崖下犬は姿を消しました。このあたりが徹の違和感ではないかと考えられます。
犬を追ってグングン林の中を進む五条たちは島民の遺体を発見しました。手に歯型があることから島民も犬にやられたとみられます。犬は人を食うために殺すという一言で徹はあることに気づきました。私も崖下の丹羽が放置されていることを思い出しました。丹羽はもちろん動けないのですから腹をすかせた犬が腕肉ぐらい食べてもおかしくないのです。しかし丹羽ボディは放置されて犬は去りました。島民の遺体も食われた形跡がないようです。犬たちは人間を食糧とするために襲っているわけではないのです。
仲間をやられた五条は仇をとるために犬の一匹でも退治したがっています。しかし徹は宿舎に帰ることを進言しました。日没により犬のほうが有利になることと、犬が人間を楽しんで殺している可能性がその理由です。もし食糧のために犬が人間を襲うのなら腹がいっぱいの時はそれが止まります。何名かが犠牲になれば数日は犬の襲撃がなくなるはずです。しかし楽しみで人間を襲うとなれば話は別なのです。徹の「だから今は戻ろう」というセリフはアツいと思いました。