五条は仲間の相良、山垣、丹羽、禰津という難しめの名前の者に声をかけて出発しようとしています。宿舎では徹たちが彼らに役立つ使える物を探していました。徹がバックに物をつめて五条らに渡しにいくとドアの所には足を怪我した禰津が番をしていました。長髪の禰津は指を噛んでおかしなことを言ってきます。そこへ政もやってきましたが五条たちは門番の禰津を残して一足先に外へ出てしまったようです。政は五条達の声が全く聞こえないことに気づきました。
心配で思わず外へ出てみた徹と政は犬が消えていることに知り、何かおかしいと感じます。徹によると犬は狙った獲物は何日でも待つというのです。もし五条たちが追い払ったのなら鳴き声などの音が聞こえてこなかったのは矛盾します。犬が他にターゲットを見つけてそちらへ向かったとするのが自然です。私は五条達が犬と戦闘せずに港へ行けていると考えています。そうであれば物語も早々に決着すると希望が出てきました。野犬に閉じ込められるだけでは、それほど引っ張れないのです。
何か異変を察知した徹と政は港へ向かいました。ただ、徹は港こそ犬がいて危ない可能性も考えています。何者かによって犬が港に集められて宿舎の生徒がおびき出されたおそれがあります。これは籠城を長期化させない罠かと思われます。徹と政は港への道中で五条と再会しました。五条たちは無傷でしたが土砂崩れで足止めをくらっていました。徹は五条に考え直すように言い放ちました。しかし五条は徹こそ「口だけ番長」であると侮辱するのでした。
相良は土砂崩れの山の向こう側に先生たちが死んでいるのを発見します。すると現場には遠吠えが響き多数の犬が集まってきているのが分かりました。はたして五条の言うとおりに犬を叩きのめせるのか、徹の持ってきた道具が役に立つのか期待です。