神那島で臨海学校を行っていた生徒たちは犬の群れに襲われて孤立しました。
助けを求めに外へ出た石嶺グループは犬に襲われ二名が絶命しました。しかし石嶺だけは宿舎の政や徹の指示により命からがら戻ってくることができました。己の浅はかさを責める石嶺は頭を抱えるのでした。
どうやら他にも独断で宿舎の外に出た生徒がいるらしく、ある女子は森の中で西村の絶叫を聞きます。森をさまよって泣きながら歩いたこの女子はとうとう港を発見しました。この島から脱出するには港の船に乗るしかないようです。喜んだ女子は背後から犬に襲われました。犬の嗅覚は人間の一万倍ですからその探知能力をなめてはならないのです。
徹と政が旅のしおりを読んで、役に立つ道具を思案しているとオールバックの五条が立ち上がりました。メガネ女子が点呼を取ると1組は30人中14人、2組は29人中15人が宿舎に残っていました。それ以外の生徒は外に出てしまって襲われた可能性が濃厚です。そんな時に五条と政がピリついた感じになってしまいました。五条グループは武器を持って港まで行こうと政たちを誘いましたが拒否されました。つい先ほど石嶺たちが襲われたばかりです。ただ私は五条の言い分も分かる気がします。食糧や水が無い場合にはここで長期籠城は無理です。怪我人の搬送もしたいので誰かが港の船をつかって外部に助けを求める必要があります。犬相手ならワンチャンスと考えるのも納得です。
点呼をとっていたメガネの樋口さんはガクブルしていました。木曽君がひとりで外へ出てしまったのです。実は木曽君のいとこの生徒が意識不明の重傷で彼は医者を呼びにいったのでした。木曽は棒きれに火をつけて松明のようにして犬を威嚇しました。野生動物は火を怖がるという知識を用いたのです。宿舎内では徹が警告をしていました。五条達も火を持って行こうとしますが犬は火を怖がらないというのです。徹は犬の習性にくわしく本気で犬が襲ってくるときは火でも抑えられないという指摘です。オーバーラップした木曽のシーンでも犬は火を恐れずに噛みついてきました。碧海徹のネット知識は正確です。