意外な展開でしたがこの作品の質の高さを再確認させられました。
ショッピングセンター内で急病人が出ました。ある老婆の血小板の輸血が必要な病気が悪化したのです。近くには老婆が通っていた病院があり孝たちは医療器具を取りに行くことになりました。今回は毬川の見せ場が続いていると感じました。前回までの彼女は校医という立場であるのに戦闘力も無いボケボケのお荷物感を出していました。しかし病人に治療が必要だとなると医療知識をフル活用したのです。なるほど素人では簡単な輸血さえ出来ないのが現状です。
高城は危険な外へ出て一人の老婆を救う事に反対です。もし今回輸血が出来ても冷蔵庫が使えないのですから次回の輸血は難しいのです。たった一回の延命のために人命を危険にさらすという状況です。
結局、病院へは四名で行くことになりました。孝、平野、中岡巡査、メガネの田丸ヒロです。田丸は初期からショッピングモールにいた避難民ですが才能があります。彼はサスマタにドライバーを付けた手作り武器を持って来ており対ゾンビ戦闘の才能も充分です。今回の人選も私は検討してみました。まず毬川は外に出ることは出来ないのです。もし彼女が噛まれれば治療する者が居なくなり長期的にもマイナスです。そもそも毬川は自分の身も守れないほどの戦闘力の低さですので外へ出られないのです。次に平野や孝がメンバーなのは納得です。ある程度ゾンビを排除できるチカラが必要です。そして中岡はビビりですが拳銃を所持しています。また屋内待機組に毒島がいることは重要です。銃器は平野が持ち出していて毬川を守る役目が必要となります。高城はそもそも外出に反対ですので屋内組、麗も戦闘力は低めです。
一人を助けるために一人が犠牲になったと最後にありました。ただそれは短期的なもので輸血を受けた老婆も次は死ぬおそれがあります。一人を救うことも出来ずに一人が犠牲になったとも考えられるのです。そうなれば高城の懸念が現実になります。シビアな見方をすれば動けない瀕死の老婆より戦闘の才能のある田丸が生き残った方が集団にとっては利益だったのかもしれないということです。