毒島の性癖が明らかになってしまいました。
孝と毒島は公園の噴水を利用して敵を引き付けることに成功しました。噴水内にバギーを入れてエンジンを吹かし続けるようにハンドルを固定したのです。これなら水を嫌うゾンビたちが噴水の周りでモジモジするだけでガソリンの続く限り音響デコイになります。そして毒島と孝は神社に避難して夜が明けるのを待ったのです。
公園での攻防で毒島はゾンビを斬りまくりました。音の出ない日本刀はゾンビを集めることなく戦えるので好都合だったのです。しかし毒島は子供ゾンビに対して刀を振るのを躊躇しました。これは彼女自身が自分の異常性癖に気づいていたからです。毒島はゾンビ騒動前のある事件から男を殺傷することに性的快楽を覚えていました。最初は自分を襲ってきた犯罪者を斬ったので合法でしたが、それに快楽を感じてしまっていることに彼女は気づきました。先ほどの子供ゾンビを斬ることをためらったのも私は理解できました。
夜が明け神社から出る時にはなぜかゾンビが集まっていました。孝は毒島の刀を期待しますが彼女はまたも躊躇してしまいます。そこで孝は毒島を後ろから強めにハグして叫んだのです。それは汚れている彼女をあこがれ続けるという奇妙な宣言でした。