今回はゾンビと水という興味深いテーマでした。
会社員の吉田と部長は帰宅するために川を下ることにしました。これはゾンビ達が水を嫌がることから川なら安全ということです。そして消防署を取り囲むゾンビ達に放水をして脱出した吉田たちは神田川へ向かいました。ここで注目すべきは水です。この作品のゾンビの弱点として水を嫌がる点が挙げられます。放水のわずかな水でもゾンビたちは退いてしまいました。私は雨が降ったらゾンビたちはどうするのだろうと心配しています。また、消防署を堀のような水で囲めば絶対に入って来れないとも思いました。ただ溺れるような深さの堀が必要なのか、水たまり程度で良いのかは不明です。ゾンビが放水のわずかな水も嫌がるのであれば水たまりでも効果があると考えられます。もしそうなら希望があると思いました。まず道路上の排水溝を塞いでしまうのです。そして道路に水を流せば水たまりだらけになります。そうなればその上を人間が歩いて移動することが可能となり、安全です。ゾンビは道路に区切られた区画から移動できずに感染の拡大を防ぐ効果もあると想像できました。
部長と吉田はターレに乗って川に飛び込みました。荷台に乗っていたゾンビも落ちてその反応が見れました。ゾンビはおぼれたようになり川底に沈んだのです。部長はゾンビが泳げないと看破していますが私はあまり信用できないと思いました。たしかにゾンビは泳げない可能性があります。肺に空気が無いことや、そもそも呼吸をしていないことなどが考えられます。部長たちが飛び込んだ場所は偶然にも脚が付かないような深さだったことが読みとれました。その後、吉田たちは脚の付く深さの川を歩いて移動したようです。もしゾンビが足の付く深さなら歩いて移動できるとしたらやっかいです。意図せず落ちたゾンビが川を歩き回るのです。ただこの作品では川にゾンビの姿はありませんでした。もしかするとゾンビはヒザぐらいの深さの水でも倒れてしまって起き上がれないのかなと私は想像しました。
これは余談ですが放水車でゾンビを誘導して川に落とそうとしたらどうなるのかを考えました。ゾンビが川か放水かどちらが嫌かを判断して動くのですから笑えます。