ゾンビパニックの発生直後の混乱を後から描くという手法です。
今回は新宿駅でのゾンビが発生した直後のエピソードでした。とび職の勝が何も知らずに出てきていることから1話との連続性のある世界です。時間は巻き戻り発生直後のパニックを鮮烈に描いています。舞台は駅のホームですがこれは納得のリアル感がありました。例えばゾンビに感染した人物は発症までに数時間のタイムラグがあるとします。そうすると噛み跡ぐらいならば応急処置をして会社や学校などに出かけてしまいます。あるいはすでに発症したゾンビは人間の多い場所や音の大きい駅前などに引き付けられてそこでガブリをするわけです。出血しながらも電車に乗った感染者はそこで発症してホームでの感染拡大が起きます。とにかく感染が拡大するには人間が多い場所が必要になります。それが駅なのです。
主人公たちが会社に行くと噛まれた塚森という社員がいました。塚森はだんだん具合が悪くなり息を引き取りました。そしてゾンビになると思われます。この作品のゾンビ化の過程が描かれました。潜伏期間は数時間とみてよさそうです。そして感染者は体調を崩して心臓が止まります。そしてゾンビになるようです。他の作品ではゾンビ化は怪我などで死ぬまで始まらないというイージー設定もあります。しかし本作では時間経過で強制的に死亡＆ゾンビ発症というハード設定でした。