今回も状況がリアルで楽しめました。
ゾンビパニックから一か月ほど経過した千代田区が舞台です。兄弟と思われる男性ふたりが地下駐車場のような場所で籠城をしています。備蓄食料があれば堅牢な建物で隠れ続けることができるのです。ここは大きなビルの地下で災害用の備蓄の水などがあったようです。ただそれも一か月も経過すれば食べつくしてしまいます。備蓄食料が尽きた時、籠城組はどうするのかが描かれていました。派手なゾンビとの戦闘はないですが、災害の避難生活にも通じるようなリアルな設定です。
兄のマサトは死亡した人肉を食べて空腹をしのいでいるようです。しかし弟のリョウはそれを拒否して動けなくなっています。なるほどすでにまともな食糧は尽きてかなりの時間が経過しているようです。ただ水だけはなんとか残っている感じです。弟のリョウは自らの死期を悟り、自分を囮にしてくれと言い出しました。マサトがここから逃げる際にリョウをゾンビに食わせる作戦です。そのスキにマサトが脱出するのです。これは弟を見殺しにする非情な作戦ですが現状では最適です。