準備不足で移動しなければならないドキドキ感が気に入りました。
マンション住民は正面玄関が破られたのをきっかけに島へ移住することになりました。組合長はオトリとして行方不明ですので伊藤という男がリーダーのようです。伊藤は自分がオトリになりトラックを横転させて橋を塞ぐなど獅子奮迅の活躍を見せます。
この作品のゾンビは人間を音や動きで追跡してきます。つまり静かにして動かなければゾンビに襲われることはないのです。このあたりが一般的なゾンビが匂いをかぎ分けるという設定とは違います。ゾンビのパワーも人並みで水や火を嫌がるなど弱点満載なのです。ただ私は今回のゾンビで恐ろしい点を見つけています。それは頭蓋骨の固さです。多くのゾンビ作品では頭蓋骨がウェハースのようにやわらかい設定です。バットで殴ればそれだけで頭部はぺしゃんこになります。女子供の非力でもナイフ一本でチョイとゾンビの頭を刺せば倒すことが可能です。しかしこの作品のゾンビの頭部は固いのです。バットで殴ってもあまりへこまず致命傷にはなっていないようです。