野原草太の主人公ぶりが発揮されたという印象です。
学園内にはゾンビ部隊が突入してきました。この部隊はゾンビになんらかの手を加えて軍が指揮できるようにした仮面の集団です。ゾンビ部隊は武器を使い戦闘能力も高いと思われます。ここで作品の設定を想像してみると色々と楽しめました。まずゾンビと人間はどちらが強いかです。通常はゾンビの方がパワーがあり人間より強いと思われます。しかし生徒の中には武器を使いこなしたり才能のある者がいます。あるいは特殊な訓練を積んでいる者や自衛隊などはゾンビより強いのです。そして感染者が中和剤を打った場合はゾンビのパワーなどが残りさらに強くなれます。つまり人間、ゾンビより一段強いのが鬼灯や草太です。鬼灯や草太はゾンビの集団を操る術を使います。そして今回の仮面のゾンビ部隊がどれほどの強さなのかは不明です。
草太は生徒を逃がすために自分が盾になろうとしています。しかし本能的にゾンビ部隊が強いことを理解した草太は他のゾンビを操る超音波的な音を出しました。そのおかげで学園内のゾンビがじょじょにグラウンドに集まります。そして集まったゾンビと仮面のゾンビ部隊の戦いが始まるのです。
アクションのある作品で主人公は特別なチカラを持つケースがほとんどです。そうでなければ皆のリーダーになりにくいですし、すぐ死んでしまいます。ですから草太も特別なチカラを持っているという設定です。しかし序盤では彼はただの感染者として校内をフラフラ徘徊していました。意識もあいまいで人肉が食べたくなる描写もあったのです。つまり普通のゾンビであった野原草太が中和剤やウィザードのおかげでパワーアップしたことになります。すでに鬼灯さえしのぐ草太のチカラは主人公として不可欠の条件なのです。