重要人物の桜井がなぜ保護されていないのか疑問でした。
校庭では神崎が単独で銃を撃ってゾンビに対抗しています。彼は反乱計画を失敗した責任を感じていてここで自害するように見えました。神崎ほどの知将であれば何人か生徒を助けた後、自分はゾンビに食われることぐらい予想できるはずです。そして神崎は銃声によってプールからゾンビをグラウンドに誘導することに成功します。ゾンビは音に寄ってくるという習性を使ったのです。
神崎は大量のゾンビを誘導して軍のバリケードを破るつもりでした。そして生徒はそこから脱出できるわけです。しかし軍は神崎の太ももをチョイと狙撃して彼を止めました。逃げようとする生徒の頭を吹き飛ばしていた軍が神崎に対しては意外にもソフト対応でした。しかも神崎はバリケードそのものを破ろうとしていたのですから重罪です。にもかかわらず太ももチョイですので私は矛盾を感じました。動けなくなった神崎の前には目がピカピカ光る野原草太が登場します。草太は斧の二刀流でゾンビの群れに対抗しました。しかし多勢に無勢の草太はゾンビに囲まれてしまいます。そこで彼はキィンと音を出してゾンビ達を操る能力を発揮したのです。
女生徒がテロリストに襲われる描写がありましたが、私が考えたのは桜井のことです。彼女はウィザードという重要人物であることが分かっています。桜井は生物兵器の研究に不可欠の人物なのです。公安はその情報をつかんでいます。軍はウィザードがこの校内にいることを把握しながら黙って周囲を囲むのみです。これにより私は桜井がゾンビに感染しないという設定を想像しました。しかしテロリストに銃で彼女が殺される危険は残っています。もしかすると桜井の確保に生死は問わないということかなと思いました。