学園内では生徒の反乱が収束し、ひと段落しています。
草太は鬼灯に操られて武安に致命傷を与えました。まだ武安の息はありますが時間の問題のようです。私は鬼灯がその血で武安を感染させれば彼を治療できると考えています。しかし武安は草太と同様に少し錯乱した感染者になってしまうと思われます。一方草太は武安を殺めたことに自分を責めて学園内を動き回っていました。感染者は超人的な運動能力を得て建物屋上までジャンプで上がれるのです。もし草太が逃げ出そうとすれば自衛隊のバリケードもチョイとジャンプして超えられそうです。
屋上に上がった草太は桜井とキスをしました。草太は好きな人のお肉ほど食べたいと言って彼女を遠ざけようとしました。しかし桜井はなぜか草太を受け入れてしまいます。彼女は自らも感染すれば問題が無くなると考えています。たしかに感染者は人間の肉を食べたくなる衝動に悩みます。もし桜井が感染すれば同士討ちになるため彼女の肉は食べたくならないという論法です。情報を持たない桜井がこの考えに至った理由は不明ですが、その通りだと私も思いました。キスだけで感染したかは分かりませんが可能性はあります。設定では桜井は幼少の頃より医者から特別視されていました。私は彼女は感染しても発症しない得意な体質の持ち主ではないかと予想しています。
学園内の様子を撮影したメディアを持った生徒が包囲網を抜け出しました。これをマスコミなどに流せば人質救助の可能性が出てきます。ただ自衛隊の包囲網の外側の様子が少し描写されていました。まず抜け出した女生徒が自宅に帰るのですが誰にもすれ違っていないのです。これは周辺の街の人間が避難していることを示しています。さらに街の灯りがないことから都市丸ごと封鎖されていることが想定できました。