野原草太の自由な徘徊が詩的でした。
鬼灯は大部分の部下を失いましたがマスクと会話をしています。その中で鬼灯は自分がＲＡＳという難病であったことを話しています。しかし生物兵器のＬＹＣＨに感染したことから彼女は難病を克服しました。たしかにＬＹＣＨは怪我や病気を速攻で治す効果が認められます。その後、鬼灯は中和剤を打たれてゾンビ化の症状が治まりました。ゾンビ特有の治癒能力や他のゾンビを操るチカラも薄れていることから普通の人間に戻ったようです。私の考えではこれはゾンビ化を利用した病気の治療としてとらえることができます。さらに鬼灯は学園に運び込まれた当初は大怪我をしており虫の息でした。彼女は怪我や病気をゾンビ感染で治して中和剤で人間に戻ってきたことになります。
公安の田澤は政府のエージェントとして特殊遺伝子を持つ生徒を探すため学園に潜入していました。彼は生徒のフリをしていてこの籠城騒ぎに巻き込まれたのは偶然のようです。女子生徒の桜井は自分が幼いころから医者にかかっておりウィザードになると言われていました。それを告白すると田澤の顔色が変わりました。どうやら田澤の探している特殊遺伝子保持者の中でも優越するのがウィザードのようです。彼は自分が桜井という当たりを引いたことにショックを受けて彼女に逃げろと言っています。このゾンビやテロリストだらけの学園から逃げて生きなければならない貴重な人物が桜井なのです。私は桜井がゾンビに感染しない特殊な遺伝子を持つ者ではないかと考えています。
草太は感染して意識が朦朧としています。彼はときおり死体だらけの校内を徘徊してチョイチョイとゾンビを狩ったりしています。そしてたまには鬼灯に操られて味方である武安を襲ったりします。人間が丸腰では歩けない危険な校内を草太が散歩する詩的シーンが印象に残りました。