東京ドーム内が広すぎるように感じました。
近藤将太やヒゲの三浦はドーム内で甲斐という若者に出会いました。顔に傷のある甲斐は以前にマキを助けた人物だと思われます。ドーム内は水など配給制になったおり厳しい生活環境のようです。ただドーム中央の塔には幹部らしき者が住み、貧富の差が出ていると考えられます。ドーム内は地区によりスラムのような場所もあって危険です。その中で肉親のいない子供が集団で盗賊のようになりたくましく生きている姿は印象的でした。
耳削ぎのキョウという少年は将太と反目し合いながら何かシンパシーを感じています。お互いに少年であることや将太の暗い背景を敏感に感じ取っていると私は思いました。将太の父親がこのドーム内に住んでいるという情報が入った時もキョウだけは喜んでいなかったのです。父親の住む地域のことをよく知るキョウは将太がショックを受けると考えたのです。
将太が父のバラックに入ると衝撃的なシーンを見てしまいます。なんと父が乳を吸っていたのです。将太の父親は母親以外の女性をこさえて薬物中毒になっていました。父親は将太のことも幻覚だと思い込んでいます。将太の家族のことは断片的な描写しかありませんでした。しかしそれを総合すると私は悲惨なストーリーが想像できました。まず将太がゾンビになってしまい母親を殺めます。父親は感染をまぬがれてドームに入り薬物集毒になります。将太は偶然ワクチンで治療されて元ゾンビの感じです。その親子が再開したということです。