一般的なゾンビ作品には見られない違いがあり楽しめました。
東京ドームに向かっていた赤城マキと将太は、ある集団に捕まってしまいました。その際に将太がダンプカーに轢かれたのですが無傷でした。これは将太が一度ゾンビになってワクチンにより治療されたという設定が効いているのかなと感じます。ゾンビ化した際のパワーや体の強さを保持したまま人間の思考を取り戻したのです。今回はそんなメリットばかりが目立つように思えました。例えば本作品のオズことゾンビは日光が苦手ですがマキたちは昼間も行動しています。さらにマキや将太は夜間によく見える眼をもっておりオズの特徴を保持したままです。オズと人間の長所を保持したまま治療できたのです。
男たちに捕まったマキと将太は檻の中の勇吾と意気投合します。そして車に乗せられてパラダイスと呼ばれるビル要塞に運ばれました。そこは各地から奴隷を集めてコミュニティを作っているようです。
勇吾はマキたちを逃がすためにビルの入り口で人質を取りました。しかし男たちは人質ごと勇吾を撃ち反撃します。人質に取られたメガネの男は仲間に撃たれたのです。弾がもったいないとビル外に放置された勇吾とメガネ男がオズに襲われることは時間の問題です。そこでメガネは勇吾と協力して男たちに復讐することにしました。このあたりの勇吾とメガネのコンビの話は楽しめました。勇吾は出会ったばかりのマキたちのために命を張ります。そしてメガネは今まで仲間だった男たちに仕返しをしようとしています。勇吾とメガネの動機は違いますが敵は同じです。
ビル内では新入りの身体検査が行われています。そこでは感染の有無を素早くチェックするためのオズが反応するかを見ています。オズが食べようとすれば非感染の人間となります。私は元感染者のマキと将太はクリアできないと思っています。ただこの時は係の男がマキの胸をチョイもみしようとしました。そしてマキは強いひげ蹴りで係の男を一撃して将太と逃げたのです。