アメフト経験者の安斎が怪しいのではないかとの疑惑が出てきました。安西は猿に石を投げても外し、二人逃がしても良いという条件に乗り気でした。他にもいくつも疑うべき行動はありますが決定的なものはないのです。メンバー内に猿と通じている者がいるとするのは簡単ですが全員が憶測で話をしていました。
現在の社員たちのグループは早乙女グループ、飯塚グループ、安斎グループです。早乙女グループは営業の宮田、美人の林、有能な登山者の八木の四名です。八木は登山客でしたが成行き上、社員のパーティに合流しました。飯塚グループはお団子ヘアの藤柴、メガネの遠野、病んでいる佐藤の四名です。安斎グループは田中がいましたが抜け駆けで逃げたために現在はリーダーひとりです。
今回私は飯塚が頼りになる男だと思ってしまいました。飯塚は悪人ですが頭の良い男です。藤柴の諜報活動により早乙女グループ内で安斎に対する疑念が生じているのが判明しました。飯塚は必要とあれば安斎に対抗するために早乙女グループと手を組むことを考えています。この柔軟な思考こそ飯塚グループが4名という巨大組織である理由です。
八木が湿った場所を掘って水を確保しようと提案しました。すでに手持ちの水は無くなり、三ツ倉小屋にも蓄えはないようです。もし水があっても猿に荒らされた後のため毒の心配があります。水に毒を盛れば苦も無く全員の命を奪うことができるのです。