滝川が船の構造に詳しすぎると思いました。
小雪と安西が滝川グループと合流しました。お互いに船底に向かっていたのですからいつかは出会うことになるのです。外へ出られるサイドスラスターのハッチは水圧で開かなくなっています。予想されていたとはいえ唯一の希望が消えたと私は思いました。しかし滝川が春日に聞いていたという脱出方法を説明しています。春日とはだいぶ前に別行動になりましたが初期は滝川グループでした。そこで知った船の構造を滝川が覚えていたのです。サイドスラスターは海面下すぐのところにあるようです。ですから船の後部を浸水させて前部をを浮かせればハッチが海上に出ます。そうなれば水圧がなくなりハッチが開けられるのです。私はここでの滝川の説明には違和感を覚えました。いくら春日に聞いていたとはいえスラスラと説明するのは出来過ぎです。私は作品上、春日がここまで一緒に来る予定だったのではないかと考えています。春日なら父親が設計者ですので構造にくわしいことが自然になるのです。
滝川が単独で後部タンクを調節しに行きました。後部を浸水させるということは帰り道はかなり深い水の中ということになります。行きでさえギリギリなら帰り道はないのです。そんな危険な作業を滝川が受け持つことになりました。これは滝川自身が感染していることに気づいたからです。たとえ自分が助かっても発症すれば誰かを襲ってしまいます。自分が犠牲になり他の者を助けるという展開です。