芹沢の行動には正直驚かされました。
春日は芹沢グループの女子二名を寝返らせることに成功しました。そして芹沢にナイフを突き立て高所から落とします。落下した水たまりには殺人者と呼ばれるゾンビ的な敵がいて芹沢の命は無いと思われました。しかし彼は水に潜り空気だまりの出来ている別ルートへ逃げることに成功しました。今回の戦闘で女子一名が命を落としてしまいました。
春日がなぜこの船にくわしいのかが過去の回想シーンで説明されます。もし滝川たちが上に向かって進むと船底に突き当たります。上下が反転した転覆状態では上が船底なのです。そして海上に出るには船底を突き破らなければならないことになります。分厚い船底はそう簡単には穴が開かないので脱出はできないのです。しかし唯一の希望はサイドスラスターです。船を左右に移動させるプロぺラ部分がサイドスラスターと呼ばれます。そこには船内から出入り可能だと春日は説明していました。そして春日の父親がこの船の設計をしたということです。
逃げた芹沢は腹部を負傷しています。このままでは滝川に追いつけないと考えた彼は衝撃的な行動に出ています。この行動は当初の目的に反するような矛盾を私は感じました。死なず感染せずに自分ひとりだけが助かるのが芹沢の理想形です。ただし誰かに先を越されるようなら船内での芹沢の蛮行が救助隊に伝えられてしまうのです。