芹沢の邪悪な思考が描かれていて納得できました。
春日は芹沢グループの波留と摩魅の女子ふたりと組んで芹沢を倒そうとしています。まず芹沢と小雪を吹き抜けがある場所まで誘導します。そして芹沢を背後から襲って転落させるのです。転落した場所には殺人鬼が数人集まっており芹沢は絶命することになりそうです。
芹沢の目的を春日が推測しています。芹沢は十字架の焼き印を付けて非感染者を識別していました。そして焼き印を持たない者をどんどん殺していったのです。芹沢グループの誰かが殺したとしても指示は芹沢が出しているので殺人の罪を彼は負うことになります。ただ唯一それを逃れる可能性は芹沢ひとりが助かった場合です。生存者が彼一人ならば作り話で全てを隠蔽できます。例えば全てを小雪の責任に押し付けることなどが考えられます。そのたくらみを見抜いた春日は自分が助かるためには芹沢を倒すことがどうしても必要となります。そして女子二人を寝返らせれば優位に戦えるのです。私はここで春日がそれを建前として言っていると思っています。春日の本心は自分が芹沢の立場になることです。春日は仲間を増やして芹沢を殺します。そして仲間も始末して最後は自分ひとりで助かろうとしているのです。そうなれば船内での春日の犯罪を証言する者はいなくなるという算段です。