気になるのは蚊の行方です。
塔から助け出された明は雅の計画について師匠たちに話しました。47日後には本土にウイルス蚊が放されるという計画を阻止しなければならないのです。雅の屋敷の近くには三か所の蚊の育成場所があります。そしてこの塔の最上階にも研究所に育成場所がありました。その塔の上部はボキリと折れて落ちました。蚊が高所から落ちたぐらいでは死なないと私は思っています。さらに落ちたことで蚊の育成容器が壊れて自然界に放たれてしまいます。ただ加藤の言うように海中に落ちた蚊は死ぬと思われます。ちなみにこの蚊に吸血鬼が噛まれてもまったく問題ないと思われます。もしかすると混血種になってしまうかもしれませんが雅のことですからそこは考えられていると思います。
運よく逃げ延びた蚊が忍者の血を吸いました。すると忍者は吸血鬼になってしまいました。予想通り逃げたウィルス蚊が少しはいるようです。島外へ蚊が移動することは考えにくいので拡散は彼岸島内部で止めたいところです。これで島内の人間にとって安全場所はなくなりました。いくら洞窟の奥でも蚊が入ってくれば感染するのです。特に忍者の妻子をかくまっている場所は非常に危険です。蚊によって吸血鬼になった人間の首を斬る役目の者がいないのです。
47日というリミットが設定されたことで明たちは必然的に雅の村にむかうことになります。今までは体制を整えるために数か月準備するということもありました。しかし今回は無理でも何でもリミットに間に合わせなければならないのです。ハラハラする時間制限を楽しめそうです。