怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。


モンキーピーク第42話のあらすじと感想

高地の拠点を守る意味が分かり楽しめました。
宮田グループは八木と合流して安斎たちの到着を待っています。実は八木兄はある目的のため宮田たちと合流しました。それは仁衛門岩を占拠して猿から守るためです。仁衛門岩はカニ歩きと岩砕山との中間地点にあり見晴らしの利く高地です。移動する安斎たちを猿が襲うとすれば難所のカニ歩きであると考えた八木は猿の動きを監視しようとしています。高地は攻めにくく守りやすいというのは理解出来ました。例えば石を投げるにしても高い所からの方が威力が増すのです。他にも岩の反対側に隠れられるというメリットもあります。
この物語は素人の社員たちがレクリエーションで行った山で謎の猿に襲われるという設定です。ですから誰もサバイバルや登山の専門的知識を持っていないというのが前提になっています。遠野が少しくわしいようですが知識だけのようです。しかし熟練者の八木兄が合流したことにより様々なアドバイスがなされました。今回の投石紐もそのうちのひとつです。製薬会社の社員が投石紐を作るのは無理がある話です。しかし八木なら違和感なく新しい対抗策を提案できると思いました。さらに八木はこの山にくわしく先の地形などを考慮した作戦を立てることが可能となります。社員たち素人集団は八木兄をガイドにして過酷な登山をすることになりました。


モンキーピーク第41話のあらすじと感想

全員の動きの理由が分かり納得できました。
八木兄は中岳小屋を出て動きの止まった宮田グループに追いつきました。そこで八木は持ってきた水や食料を配り早乙女たちに一息つかせました。その場面で八木は山小屋の遺体から取った服と靴を持って来ていました。それが薄着の彼らにはありがたい補給となります。ここまでの八木の行動は宮田グループを助けるために来たように思えました。しかし実際は安斎グループが来るまで難所のカニ歩きを猿の襲撃から守るためでした。
中岳小屋では辻さん殺害の犯人の氷室が追放されました。氷室は小屋を出て道を戻り下山します。彼は猿の仲間ではないことを信じてもらえましたが、もう一緒に行動してくれる社員はいないのです。安斎グループは次の三ツ倉小屋を目指し出発します。ここで着目すべきは中岳小屋が空になる点です。氷室としては再び中岳小屋に戻り夜を明かすことも可能です。しかしこの小屋は少し前に二匹の猿の襲撃を受けています。つまり猿に場所を知られた小屋に一人でいるよりは、闇にまぎれて下山した方が良いのです。
安斎が中岳小屋を放棄して先に進むのも同じ理由です。猿に居場所を知られた小屋で期待できない救助を待つよりも先に進み自ら下山することに賭けたと考えられます。
飯塚は面白い考え方をしていると思いました。氷室を逆方向へ逃がしたのはターゲットを分散させるためであるということです。猿の人数に限りがあれば同時に複数の場所を襲えないという理屈に納得できました。

モンキーピーク第40話のあらすじと感想

八木兄の思わぬ行動で物語はさらに面白くなってきました。
寒さで動けなくなった宮田を囲んで朝になるのを待つ早乙女と林は寝てしまいました。気温はマイナス約3度ですが強風のため体感温度はマイナス約15度にもなっています。そのため体からどんどん温度が奪われて苦しい状況です。
早乙女が目を覚ますと宮田が消えていて彼のジャケットがありました。林さんがその意味を指摘し宮田は自発的に出て行ったとしています。単に服が残されていただけなら発狂して去ったとも考えられますが早乙女に着せてあったのです。宮田は薄着で裸足の早乙女を案じていたことが分かります。そして実際に宮田は単独で下山して助けを呼びに行ったのでした。私は彼の無謀な行動も寒さのせいだと感じました。宮田は寒さを感じない状態にまで悪化していて服を残していったのだと想像できました。
宮田の体調の悪化を裏付けるように彼はすぐに倒れてしまいました。もとより革靴とスーツという軽装の彼は体調を崩していました。手足の感覚のないまま出発したのだと思います。さらに早乙女にジャケットを着せたためなんとシャツとズボンという夏のような格好です。この行動はさすがに無謀だと感じました。倒れた宮田と八木兄が合流しました。
八木兄は妹を猿に殺されています。この兄妹は恋人同士であることを匂わす描写もありました。つまり愛する者を殺され復讐心でいっぱいの山の熟練者が反撃に出たのです。