怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。


モンキーピーク第11話のあらすじと感想

猿より人間が怖いという話でした。
頭のキレる宮田の考えには納得できました。辻さんは人間に襲われたというのが彼の主張です。たしかに辻さんは石で撲殺されておりナタではないようです。猿がナタを使わずに石に持ち替えるとは考えにくいと思いました。猿が複数いない限り犯人は社員のだれかという事になります。あるいは猿と社員の誰かが通じていて協力していることも考えられます。または混乱を狙って猿がわざと石を使った可能性もありますがそれは薄い線です。なぜなら宮田が言い出すまでは誰も気づかないような小さなことを仕掛けるとは思えないからです。
社員の中に殺人犯がいるという話でしたが、除外される者もいると私は思いました。石で撲殺するとなるとそれなりの重さの石を抱え上げなければならないからです。そうなると女性社員や非力な男性は容疑者ではなくなります。しかし複数犯ならばその限りではないのでやはり全員が犯人の可能性も残ります。現場の疑心暗鬼かこちらにまで伝わるような面白い展開だと感じました。
山小屋まであと少しという時に長い一本道が出現しています。ここは前岳の頂上から弓で狙われると逃げ場がなく危険です。頂上に人を残しつつ山小屋へ向かう作戦は、なにか見落としがありそうで先が気になりました。

モンキーピーク第10話のあらすじと感想

猿との戦闘シーンは興奮しました。
前岳での野営中に辻が襲われました。その現場には猿が残っていて社員たちと戦闘が始まります。早乙女や安斎は昼間に効果のあった投石を皆に指示しています。その理由として謎の大猿はナタを使いこなし接近戦は危ないからです。そのため距離の取れる投石がベストということです。猿の襲撃に備えるならば石を集めておくべきでしたが、周りは岩場で手軽に入手できるため準備されていなかったとも考えられます。
投石は投げる人数が増えるほど有利になると思われます。現在社員たちは集団で固まっているのでとても有利です。安斎たちは皆に猿が近づくまで待てと言っています。これは確実に猿を仕留めたいという意図です。猿のスキを突いた襲撃をここで終わらせたい彼の気持ちは理解出来ました。しかし統制が取れずにフライング的に投げてしまう者が出ます。そのミスをした瞬間、現場ではもっと恐ろしいことが起きました。なんと猿が弓をかまえたのです。このショッキングな展開は興奮しました。
猿が弓を使うシーンは興味深いと思いました。野生の猿が道具を使って人間を襲うかは微妙です。しかもこの猿は刃物であるナタを効果的に使っています。棒きれぐらいは使いこなす知能があると思いますが、弓はさすがに無理です。つまり敵は大きな猿ではなく何か別の生き物だということです。

モンキーピーク第9話のあらすじと感想

歩くペースが落ちていることに気づかないのがリアルでした。
前岳の手前で休憩中に社長と長谷川が会話をしています。彼らの会話は移動するペースが遅くなってきているという内容です。通常より2倍ぐらい時間がかかってきていることに驚きました。理由は疲労などもあると考えられますが水分不足が主な原因だと思います。さらに怪我人は歩けたとしてもゆっくりになっています。遅れた社員に合わせて歩くと全体が遅くなってしまうというのが印象に残りました。
歩くのが遅くなった者をどうするか、この点はとても重要なことだと私は思いました。疲れた者は置いて元気のある者だけで先を急ぐ方法ならば、日没までに山小屋へとたどり着けたと思います。しかしそれをすると集団が分割されて後方の者が猿に襲われます。あるいは少数になった前方の集団も襲われる可能性もあります。また遅れた者は野外で夜を明かすことになり体力も心配です。このあたりは極限の判断が連続していて見入ってしまいました。
野営中に辻が襲われたシーンがグロテスクでした。血まみれの辻の姿が独特で恐怖を高めています。そういえばこの作品では血痕が、かすれたように描かれていて独特です。リアルな血の跡とは違うのかもしれないのですが、日常見ることのない異質な液体であるという感覚を覚えました。