怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。


モンキーピーク第14話のあらすじと感想

猿の弓矢の恐ろしさが印象に残りました。
先頭にいた社長が弓矢で撃たれました。猿は中岳小屋を陣地にして高台から待ち伏せ攻撃をしてきたのです。それに対して社員たちの中には逃げる者や隠れる者、反撃する者が出てきました。この心理は理解出来ました。自分たちがせっかく長時間歩いて目指してきた山小屋を、猿に乗っ取られていたのです。さらに山小屋には食糧や水もあると考えられています。状況的には絶対に猿から小屋を奪い返さなければならないのです。社長の腹に弓矢が刺さった光景を見たショックと重なり、短期の接近戦を挑む者が出るのも当然です。
元アメフト部の安斎が猿を背後から追いかけるシーンは考えさせられました。この猿のバケモノは毛皮のようなものを身に着けています。実際の猿の毛なのかは分からないのですがフワフワの外見です。私が考えたのはもし安斎が猿に追いついたとしてどうするのかです。彼はアメフトのタックルで猿に抱き着き弓矢を無効にします。しかしその際にフワフワの毛皮が邪魔をしてタックルから逃げられると思いました。野生動物の毛皮にはそのような効果があるのだと想像しました。
猿の弓矢により小屋に入った数人が死亡しました。通常は猿が身を隠して小屋の中から矢を放つと思いがちです。しかし猿の柔軟な思考はその逆で、外から小屋の中を攻撃したのです。



モンキーピーク第13話のあらすじと感想

安全だと思われた先行組を襲う猿の意外性に驚かされました。
しんがり担当の班の早乙女は目的地の山小屋に仕掛けがしてあると予想しています。猿の知性の高さを知った彼がそのように考えるのは当然です。私も電話線ぐらいは切ってあるだろうと事前に予想していました。この猿は獣ではなく山や地理に詳しい人間だととらえなければならないのです。
飯塚と安斎の会話は楽しめました。飯塚は山小屋から助けを呼べるかどうか心配しています。それに対して安斎は帰りに寄る宿の人が遭難に気づくのも時間の問題だと言っています。たしかに短期間のレクリエーションなので、社員たちがいつまでも下山しないのはおかしいのです。チェックインの遅れを知った宿の人が心配して警察に連絡するのは自然の流れです。その点では時間が経過すればするほど救助を期待できることになります。ここで初めて時間が彼らに味方したような面白さを感じました。
猿が高台の山小屋から出現したシーンは衝撃的でした。後方から追ってくるとばかり考えていた敵が前方から現れたのです。しかも人数の少ないしんがりではなく、人数の多い前方の先行組に弓を引いたのです。早乙女は山小屋に何かトラップが仕掛けられていると考えていましたが、それを超えて猿が出てきたことに驚かされました。

モンキーピーク第12話のあらすじと感想

藤柴と飯塚の悪い同盟に腹が立ちました。
彼らは自分たちが隠れて飲んだジュースの空き容器を出して早乙女のせいにしました。この意味不明の冤罪事件は結局、早乙女の班がしんがりをつとめるというペナルティを負うことでおさまります。飯塚が主導してこの騒ぎを起こしたのですが、結果まで見越していたとすれば彼はとても悪知恵の働く男です。
そもそも三班のうちどれかが山頂に残る作戦でした。それぞれの班のメンバーを見ると早乙女のいる班は特殊です。ネガティブで体力も無い南、自己主張の激しい女班長の佐藤、入社間もない早乙女など主力からは外れた感じの構成になっています。会社の存続などを考えるとリスクのあるしんがりには社長や主力の班は残れないのだと思いました。
合流した宮田は早乙女の尿の匂いから彼が隠れて水を飲んでいないことを確信しました。脱水症状で濃縮した尿はきつい匂いがするとう知識は参考になりました。これが山登りあるあるの知識かは不明です。製薬会社の社員だから知っているという可能性もあります。
最後で早乙女が山小屋には何かあると予期しています。これは猿はターゲットを誘導していると考えているからこその予想です。もしそうであると先行した社長たちの班が危険です。読んでいる私としては、そうあって欲しいと少し期待してしまいました。しんがりをやらない先行組に対する不公平感があるからです。