怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第5話の感想とあらすじ

花火の劇的なシーンが緊張感を高めました。
ケンと明は幼なじみを集めて謎の女の宿泊場所へ向かいました。途中でユキも後を追って隣のビルの屋上まできます。そして隣のビルから女の809号室のベランダへ乗り移るシーンになります。ここではユキが手を少し擦りむいて血をなめるコマや、明がタバコを落とす場面が印象的です。とくに明は寝タバコをしていてタバコは現状にスネたことを表すアイテムだと感じました。そのタバコが屋上から下へ落ちる場面では何かスッキリとした爽快感も伝わりました。ここでのビル間は難なく乗り移ることが出来る距離感ですが、ミスをすれば命を失う緊張感も読者に印象付けていると思いました。
ケンと明と加藤がベランダへ乗り移り中の様子をうかがっています。部屋の中ではグラサンの男が謎の美女の首筋を吸っているような光景が見えました。まさか本当に血を吸っていると思った瞬間、外では祭りの花火が大きな光と音を出します。この瞬間、部屋の中よりベランダが明るくなり気づかれたと思いました。この劇的な花火の直後に男が窓ガラスを破って加藤の首をつかまえました。しかしケンがバットで男を殴り逃走しようとします。そもそも悪いのは忍び込んでいるケンたちですが、グラサン男の手法も常識を超えたやり方です。ここまでの静と動の流れはとても楽しめました。



彼岸島第4話の感想とあらすじ

謎の美女の目的が確定できずに戸惑いました。
明が介抱した美女は首筋に歯型のような牙の後があります。これは吸血鬼に噛まれたものだと考えるのが自然です。彼女と一緒にいたサングラスの男が吸血鬼である可能性は高いと思われます。そして彼女もすでに感染、発症していて本来ならば明も危ないのです。しかし何度密会しても彼女は明の血を吸うことはしないのです。これは彼女が吸血鬼であっても明に危害を加えないという矛盾があると思いました。
とはいえこの美女は明に兄の免許証を見せて村に誘いました。吸血鬼がいる村であることを隠して誘うのですから明を餌食にすることも予想されます。その際、女は明に友人を数人連れてくるように提案しています。私はこれが村に人間を集めるやり方だと理解しました。元々は明の兄ひとりが村に来ているだけです。しかし免許証から兄を誘う名目で肉親の一人を誘っています。さらに友人を連れて行くことで一人分の免許証から数人の行方不明者を作り出す構造になっています。明とその友人の免許証からさらに肉親や友人関係をたどればネズミ算式に村に連れて行くことが可能なのです。
加藤のプレハブでは謎の女が悪だくみをしていることが皆に話されました。これは地元の幼なじみの集まりでケンがリーダーです。ケンが仲間を集めて女の住所に乗り込むことになりドキドキする展開になりました。

彼岸島第3話の感想とあらすじ

タイトル通り人間の集め方を想像させる不気味な話でした。
丸メガネの明の兄は、とある村で吸血鬼のことを調べているのだろうと読みとれました。その際に彼は自分に襲い掛かる敵を実力で排除します。また村外の人間が襲われそうになれば人を見て助けたりしています。気になるのは吸血鬼は血液を感染源にしていることです。その結果、この村では多くの村人が感染してしまっているように思えます。もし感染していなければその秘密を守り吸血鬼に協力していることが想像できました。
明は謎の美女と密会を重ねてラブホテルに入るような関係になっています。チェリーというホテルの名前から明が未経験なのではと思わせます。明の兄は文武両道で家の将来を背負っていました。しかし兄が失踪してからは弟の明が常に兄と比較され怒られたりしています。そんな家庭環境ですから明は兄に強いコンプレックスを感じ親ではなく兄を憎むようになってしまいました。
明の兄が不思議だと感じていることに村外の人間がよく訪れるということがあります。何もない村に来た訪問者を村人たちが襲っているようです。もし吸血鬼がいるとすれば食糧として人間の血が必要になります。それを村外の人間から得るとすればどのように集めているのかが謎として残るのです。