怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

モンキーピーク第29話のあらすじと感想

宮田の革靴問題が色々と面白いと思いました。
中岳山頂まで登った早乙女と田中さんは革靴の足跡を発見しました。革靴を履いてきたのは宮田だけなので彼が先に進んでいることが推測されます。ここでポイントになるのは足跡についた血の跡です。早乙女は猿の血だと一発で見抜いています。なぜ血が猿のものだと分かったのか私は不思議でした。しかしよく考えてみると大量の血液が宮田の靴跡に付いているのは不自然なのです。もし宮田グループの誰かが血を流しているのならばすぐに止血されているはずです。そしてかなりの量の血の跡だとすれば人間のものではないことが予想されます。もし人間のものであると近くに遺体がないのはおかしいからです。それらを総合して早乙女は猿が宮田を追っていると考えたと思いました。
コミカルだったのは宮田が革靴で苦しんでいるシーンです。宮田が足を痛めて体力も奪われているのはシリアスなのですが追ってきている早乙女が裸足なのです。宮田が革靴に苦戦しているのに早乙女が野生児よろしく靴も履かずにグイグイ追いつこうとしているシーンは少し笑えました。
足場の悪い場所で猿の黒くモシャモシャした後ろ姿が見える場面は鳥肌ものでした。山道に閉じ込められた密室のような場所での怖さを再認識させる展開です。

モンキーピーク第28話のあらすじと感想

すれ違いによりドラマが生まれることを期待しました。
宮田たち4人は安斎のいる中岳小屋を離れることにしました。次の山小屋にも食糧などが置いてあるかもしれないのです。そのため宮田ら4人は中岳山頂を超えて先に進んでいます。一方、追放された早乙女は行方不明となった田中と偶然合流しています。早乙女は猿との戦闘により崖下に落下していました。ですからまずはそこから小屋まで登ろうとしています。ここでの位置関係は面白いと思いました。小屋から離れる宮田と小屋に近づく早乙女のすれ違いが起きています。お互いに距離が近くなっても岩陰で絶妙に見えなくなっています。そして宮田は早乙女が崖下に落ちて生存は厳しいと思っています。早乙女は宮田がまだ中岳小屋にいると思っています。この間違った認識が今後ドラマにどう影響するか楽しみです。
宮田グループは、女性の林、部長の長谷川、情けない感じの岡島で構成されています。体力が無いのが岡島や林です。私は彼らが足を引っ張るように思えました。しかし八木兄妹はスーツの宮田が心配だと考えています。宮田の革靴がその理由です。固い革靴により足の爪がはがれるシーンはグロテスクでした。それと同時に八木兄妹の眼力の鋭さに驚かされました。

モンキーピーク第27話のあらすじと感想

考え方の違いでグループ分けされる部分が楽しめました。
偶然山小屋を訪れた八木兄妹からの情報により、救助がしばらく来ないことが分かりました。そのため今までは安斎の酷い手法に我慢していた宮田が小屋を出て行くことに決めました。宮田は友人の早乙女を犯人扱いした安斎のやり方に我慢をしていました。しかしあと数日間も同じ山小屋にいることに耐えられなくなったのです。救助隊が来ればすぐに安斎とは離れられると思っていた者たちも、宮田についていくことにします。その結果社員たちは宮田と安斎の二つのグループに分かれてしまいました。
安斎は合理的な考えから中岳小屋に残った方が良いと考えています。ここには水も食糧も残っています。宮田は安斎の支配する小屋を離れて、次の三ツ倉小屋を目指し移動することにしました。三ツ倉小屋の先には人のいる石ノ平中峰駅があります。宮田は救助がしばらく来ないことを考えて自力でそこまで行くことを考えていると思いました。
安斎は自分のグループに猿の仲間がいると疑っています。たしかに宮田の方は4人ですから猿の仲間がいても社員の全滅からは遠ざかるのです。もし猿の仲間であればターゲットの人数の多い方に残るのが合理的です。