怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。


彼岸島第165話の感想とあらすじ

篤の意外なトリックにこちらまで騙されました。
明は逃げた篤を追って教会の最上部まで登りました。そこは大きな鐘があり下まで吹き抜けになっています。篤は暗闇に腰を下ろしていました。彼は吸血鬼であり明との決闘で深手を負っています。そしてなんとか教会まで来て結婚式の参列者を襲ったのです。篤ほどの手練れであれば瞬時に十数人の命を奪うことは簡単であると思われます。そして自身の血をかけて参列者を吸血鬼に感染させたのです。数名の吸血鬼が密室になった教会で暴れればその場にいた全員が血を吸われて麻痺します。そこで篤は血を吸って体力を回復するとともに己の血で感染させたと思われます。
篤は怪我のためか言葉も話さず急に明に襲い掛かりました。これは完全に今までの篤の行動とは異なっています。明は角材で防御しつつ反撃しようとしますが篤はピョンピョンと物陰に隠れるのでした。とうとう行き止まりの物陰に篤を追い詰めた明は思わぬ人物を発見しました。物陰にいたのはこの教会の神父でした。吸血鬼になってしまった神父にショックを受けている明の背後から篤が忍び寄ります。そしてついに篤は明にかぶりつき吸血を開始するのでした。この吸血は明の負けを意味しています。吸血鬼の牙には麻痺の効果があり一瞬で体が動かなくなります。そして失禁して意識を失います。数時間たてば歩けるようになりますが戦闘は無理です。なぜ牧師が最上階にいたのかは不明ですが、建物にくわしい彼だけがここまで逃げてこれたと考えられます。



彼岸島第164話の感想とあらすじ

なかなか皮肉の効いた状況のなってきたと思いました。
日本刀を折られた明は教会で十数人の吸血鬼にかこまれした。吸血鬼は血の匂いを追うので明はもう隠れることはできないのです。なんとか頭ゴッツンコ作戦でやりすごそうとしますが多勢に無勢です。これまでの設定では吸血鬼は頭部への打撃で動きが一瞬止まります。しかし吸血鬼を不可逆的に止めるには頭部の完全破壊か首を切り落とすしかないのです。もうだめだと思われた時、師匠やケンたちが現れました。ついさっきまで人間だった吸血鬼連中は師匠たちが相手をします。明は逃げた篤を追って建物の上部へ進むのでした。
この教会では結婚式が行われていたようです。そこへ篤が現れて参列者を吸血鬼にしました。花嫁衣装の女吸血鬼が出現するシーンなどはゾッとしてしまいました。幸せの絶頂で吸血鬼にされるのですからまったく皮肉な結果です。さらにキリスト教の教会で師匠こと和尚が大暴れするというのも凄惨な状況だと思いました。
師匠も指摘していましたが篤は変わってしまったようです。明との決闘ではプライドというものを彼から感じましたが、この非道を見る限りそれも失ったようです。

彼岸島第163話の感想とあらすじ

思わぬ展開に鳥肌が立ちました。
篤を追った明は教会に入りました。私はこの教会という場所がかなり怖いことに気づかされました。建物の中は暗くステンドグラスからの光だけです。さらに長椅子など人が隠れられる場所がたくさんあるのが特徴です。篤がどこかに潜んでいて明に奇襲をかける恐れがあります。それを理解した明は慎重に動きますが、石像が倒れてきました。そして石像で日本刀を折られた明は丸腰となってしまいました。どこまで篤が読んでいたかは不明ですが、日本刀に石像はかなり有効だと思われます。
死体につまづいた明はロウソクに火を灯しました。教会内はまだ新しい死体だらけで篤がやったものと思われます。私がすぐに考えたのは篤が生き血を吸っている点です。篤ほどの手練れであれば十数人の命を一瞬で奪い取ることが可能です。そして血をゴクゴク飲んでパワーを取り戻していると思いました。ただこれだけの人間が今まで教会で生き残っているのは不思議でした。もしレジスタンスならば忍者や和服の女ですがこの遺体は洋服に見えます。やはりレジスタンスではない人間が島内に隠れていると見るのが自然です。
物語は恐怖の展開をしています。たくさんの人間の遺体には篤の血がかけられていました。つまり感染した遺体は吸血鬼となって復活して自動的に明を襲い始めたのです。これも篤が計画していたとすれば恐ろしい作戦だと思いました。