怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

モンキーピーク第44話のあらすじと感想

飯塚が悪知恵でどこまで生き残れるか見どころだと思いました。
八木兄は山の熟練者で猿の伝説を早乙女たちに話しました。八木は待ち時間を利用してあらゆる情報を共有しようとしています。彼はこの山に何度も登っているようですが、バケモノ猿を見たのは今回が初めてです。もし猿が昔から登山者を襲っているなら、確率的に八木が初めて見たというのはおかしな話です。対して早乙女たちは登山一発目で猿を引き当てています。この矛盾を解決するため猿は藤谷製薬社員を狙った特別チームと見るのが妥当です。ところで前回、八木兄は猿にピッケルを刺しました。飛び降りての攻撃ですので当たり所によっては致命傷も可能だと考えられます。これで八木が猿の仲間ではないことが証明されました。妹を殺され猿に復讐した八木兄は信用できるのです。
佐藤がハンガーノックになり安斎グループメンバーが長く広がってしまいました。先頭は安斎なので安心ですが少数になってしまった後方は攻撃を受けやすくなっています。ここで飯塚が腕を怪我している南を盾にしようと画策しました。桃の缶詰で南を引き入れて自分を守ろうとしているようです。飯塚は嫌な男ですが、彼もまた信用できるという皮肉な結果を私はここで気づきました。もし飯塚が猿と協力していれば、彼は襲われず最後まで生存が保証されます。ですから悪知恵を働かす必要もないのです。つまり南を犠牲者にして自分だけは逃げようと考えている飯塚は、猿の仲間ではないことになります。

モンキーピーク第43話のあらすじと感想

猿の意図を完全に見破った八木兄の凄さが証明された話でした。
この仁衛門岩は見晴らしの良い砦のような高地です。八木兄はこの場所を死守して後続の安斎グループの安全を守るつもりでした。難所カニ歩きでの猿の挟み撃ち攻撃や急襲を防ぐには、この監視塔のような仁衛門岩を確保する必要があったのです。私が面白いと思ったのは猿もまた同じ考えだったということです。八木兄の予想通り猿も仁衛門岩から難所カニ歩きを監視して準備するつもりでした。そして猿は安斎グループが難所に差し掛かった時に崖下から急襲するつもりだったことがうかがえました。
妹を猿に殺された八木兄は仁衛門岩に近づいた猿を上から攻撃しました。武器は登山道具のピッケルです。これを上からジャンプして猿に思い切り叩き込む攻撃は一定のダメージを与えました。もちろん人間に行えば大怪我をするやり方ですが猿は少し出血をしたのみです。猿が反撃のため近づけば八木は下に滑り降ります。猿が下に滑り降りれば八木はピッケルで上に登るという連続攻撃の感じになりました。これはいわゆるハメ技です。与えるダメージは少ないですが何時間でも八木は無傷で攻撃できるのです。その間にも仁衛門岩の早乙女たちは投石紐で石を投げ続けています。八木が猿と接近している時は投げられないのですが、もし猿が早乙女たちの方へ向かえば投石で反撃して近づけないと思いました。

モンキーピーク第42話のあらすじと感想

高地の拠点を守る意味が分かり楽しめました。
宮田グループは八木と合流して安斎たちの到着を待っています。実は八木兄はある目的のため宮田たちと合流しました。それは仁衛門岩を占拠して猿から守るためです。仁衛門岩はカニ歩きと岩砕山との中間地点にあり見晴らしの利く高地です。移動する安斎たちを猿が襲うとすれば難所のカニ歩きであると考えた八木は猿の動きを監視しようとしています。高地は攻めにくく守りやすいというのは理解出来ました。例えば石を投げるにしても高い所からの方が威力が増すのです。他にも岩の反対側に隠れられるというメリットもあります。
この物語は素人の社員たちがレクリエーションで行った山で謎の猿に襲われるという設定です。ですから誰もサバイバルや登山の専門的知識を持っていないというのが前提になっています。遠野が少しくわしいようですが知識だけのようです。しかし熟練者の八木兄が合流したことにより様々なアドバイスがなされました。今回の投石紐もそのうちのひとつです。製薬会社の社員が投石紐を作るのは無理がある話です。しかし八木なら違和感なく新しい対抗策を提案できると思いました。さらに八木はこの山にくわしく先の地形などを考慮した作戦を立てることが可能となります。社員たち素人集団は八木兄をガイドにして過酷な登山をすることになりました。