怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

モンキーピーク第47話のあらすじと感想

佐藤が悩むシーンが印象的でした。
自己主張の激しい佐藤が南を蹴り落としました。崖下に落ちた南は死亡しているように見えます。彼は手足が変な形に曲がり大量に出血しました。もし南が瀕死の状態であっても今後生存する可能性は無いと思われます。崖下に救命士が待機していてすぐにヘリで病院に搬送されればチャンスはありそうですが、この山ではありえないことです。
南は逃げてくる佐藤に猿と闘うように強要していました。状況から佐藤が南を蹴り落とすのは仕方のないことだとも思えました。しかし佐藤が自らの蹴りで南の命を奪ったことは事実です。飯塚はその場面を見ていて密かにほくそえんでいます。同盟に加えた南が予想以上の働きをしてくれたからです。南は桃缶を得る条件で飯塚と林の同盟に加わりました。まずは南が同盟3人を前進させるために佐藤と遠野をルートから外しました。この時、南は佐藤らから恨みを買っています。さらに南は佐藤たちを犠牲にして逃げようとした際に崖下へ落とされました。佐藤が南を蹴り落とした事実は隠蔽され、飯塚はカードを得ることに成功しました。それは安斎に佐藤の罪を暴露するというカードです。飯塚は南のおかげで同盟外の佐藤と遠野を支配下に置くことができたのです。

モンキーピーク第46話のあらすじと感想

佐藤のブチ切れた顔が一番怖いような気がしました。
冒頭の位置関係の図は若干違和感が残りました。人物の位置は分かりやすいのですが図の方向が分かりにくいと思います。これまで山道の図は何度か描写されていましたが上に進んでいく形式でした。社員たちは地図の下から上へ山道を進む感じです。しかし今回は地図を東から輪切りにした図に変更されています。この漫画は右から左に進んでいく形です。それに合わせて今までいた中岳小屋を右に配置して、左にはこれから進む三ツ倉小屋を置いた方がまだ分かりやすいと思いました。
南の蹴りと脅しでカニ歩きの細い道から外れされた遠野は佐藤に追いつきました。前回、南は遠野を蹴り落とそうとしました。私はその光景を早乙女や安斎が目撃しなかったのかと気になりました。もし安斎らが南の蛮行を見ていれば合流したのちにキツイ罰を加えるはずです。しかし作品上は安斎たちのリアクションは無かったので、彼らからは見えない場所だったと考えられます。これで仁衛門岩は難所カニ歩きを監視できますが岩のかげなど見えない部分もあることになります。
飯塚が南を同盟に入れた理由がますますはっきりしました。南が強引に佐藤と遠野を排除すれば恨みを買うのは彼ひとりです。そして飯塚と林は南の陰に隠れて猿から逃げ切ることが可能だったのです。

モンキーピーク第45話のあらすじと感想

南を引き入れた飯塚同盟がチカラを発揮したという驚きがありました。
安斎と田中は先に難所カニ歩きを渡り切り宮田グループの手前まできました。後続はだいぶ遅れていて猿の襲撃を受けます。ここで注意すべきは後続がカニ歩きの崖を渡る順番です。先頭から佐藤、遠野、南、飯塚、林となっていました。同盟を作っていたため飯塚たちが後方になってしまったと思われますがこれは危険な並びだと思います。まず猿にこの狭い鎖場で襲われれば順番入れ替えは無理です。ですから先頭の佐藤か最後尾の林が最も猿に狙われやすいのです。飯塚は南を盾にするべく同盟に引き入れていました。にもかかわらず南は5人のうち真ん中の3番目に位置しています。真ん中では誰の盾にもならないというミスを飯塚がやってしまったと私は思いました。
猿が後方から近づく場面で南は遠野を蹴り落としました。遠野は滑落は防ぎましたが崖に手をかけて動けなくなっています。さらに南は佐藤も脅して崖の上に登らせました。ここで私は飯塚同盟の並び順が効いていると感じました。南が道を切り開くことで後方の飯塚と林が猿から逃れることができるのです。林を最後尾に置いていることの意味も分かりました。飯塚の後方は林を盾にして、前方は南に汚れ仕事をやってもらっています。飯塚は同盟3人の真ん中に位置して自分を守ったのです。