怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第206話の感想とあらすじ

田中というキャラクターは魅力的だと思いました。
制圧した最初の村で寝ていた明のもとへ裸の忍者、田中が忍び込んできました。田中は明に秘密の話をしにきたのです。彼はレジスタンスの忍者でありながら邪鬼使いとして、この村の長をしていました。隠れ里の忍者と吸血鬼村の長を兼ねていたとは多少無理な設定です。しかし雅がレジスタンスにスパイを潜り込ませるのは有益だと考えても不思議ではないのです。ですから田中の村長としての役目は最小限の連絡係としてあとの時間は人間側で過ごさせた可能性はあります。
田中は雅を心底恐れているようです。その理由は雅からの指令書には今回の奇襲が予言されていたからです。雅は高い知能を持ち未来を正確に予測していました。そして雅は指令書の中で明に手紙を渡すように同封していました。私はこのエピソードを読んでゾッとしました。雅は未来に来る敵に対して取引を持ち掛けていたのです。冷の妹の紅葉が生きているとして雅は明に単独で会いたいとのことでした。ここまで詳細に未来を予測できているのなら今回の奇襲作戦はバレバレです。にもかかわらず雅が援軍を配置しておくなど待ち伏せ攻撃をしなかったのは不可解です。ただすでに人間側が雅の術中にハマっている可能性があります。



彼岸島第205話の感想とあらすじ

私はこの奇襲はゆっくりで良いのだなと思いました。
レジスタンスは最初の村の制圧に成功しました。これで残り三つの吸血鬼村を制圧すれば雅の村を孤立させることになります。しかもこの最初の村には特殊注射器が隠されています。私は病院に隠されていると思っていましたが実際は師匠の住んでいた寺でした。その寺の墓の下に雅を倒すための注射器が隠してあったのです。
この寺は若いころの師匠が住んでいただけあって思い出がつまっています。師匠の娘の青山冷は三姉妹でした。死んだ冷と妹の楓、それに行方不明の妹の紅葉です。このような描き方をするからには紅葉が人間のまま生きていて後にドラマチックに再開すると思われます。
師匠は裸の忍者、田中尚人を買っているようです。田中は邪鬼になった母親を守るために雅に協力していました。彼は人間側の忍者でしたので雅のスパイということになります。そして明はスパイ田中を寝返らせることに成功しています。次は寝返った田中から雅軍の情報を取る番です。
明たちはひとまず制圧した村で眠ることにしました。私が考えていた奇襲作戦は一晩のうちに全て終わらせるといったものです。しかし師匠は数日かけて村を制圧していく考えです。私は奇襲が雅に知られないように短期間で終わらせるべきだと考えています。しかし物語上では村同士の行き来や定時連絡は無く、雅が実情を知るのはかなり遅れそうです。






彼岸島第204話の感想とあらすじ

明と田中の握手シーンは正直、感動してしまいました。
田中を説得した明は邪鬼にとどめを刺しました。邪鬼を絶命させるには頭部を完全破壊するしかないのです。その際に雅への復讐を誓いました。邪鬼の美香子が言語を理解しているかは微妙です。しかし最後に彼女が笑ったことや言葉を話していたことから理解可能だと思われます。その後の田中との和解シーンが泣けました。田中は忍者のフリをして邪鬼使いをしていた裏切り者です。クモ婆には何人もの忍者が殺されています。ですから私は田中はレジスタンス追放だと思うのですが明は彼を仲間として再び受け入れます。
思えば田中の裏切りはここまでバレることもなく彼は有能な人物だと思われます。今は戦力がひとりでも多く欲しいのです。もし島を雅から奪還すれば田中は有能な人材として島のために働いてくれるはずです。そして最後には改心して明を刺さなかった点も評価できます。そのあたりから明は田中を受け入れたのです。
最後に明チームは血染めの赤い旗を掲げました。これは病院を制圧したことの象徴で最初の村を奪還したと解釈できます。特殊注射器はこの村にありますが、たぶん病院にあるのではないかと私は考えています。木を隠すなら森なのです。先に逃げていたユキがナース服を着ているのは加藤と同じ理由です。邪鬼に服を脱がされた者は白衣かナース服を着ることになりました。そういえば田中も裸だったことを私は思い出しました。田中の暑苦しいナース姿を想像してゾッとしたことを加えておきます。