怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第210話の感想とあらすじ

雅の意図が読めないと思いました。
明は雅からの手紙で天狗岩までひとりで来ました。そして紅葉を返してもらう代わりに雅と決闘になると明は思っています。明としてはそのどちらもメリットがあります。特に雅との決闘はワクチンを使うチャンスです。カリスマの雅ひとりを倒せば吸血鬼軍は崩壊する可能性があるのです。
そういえばレジスタンスの今回の奇襲は村をひとつづつ制圧していく方法でした。そして最後に雅の村を襲うのです。まわりの村をつぶされた雅は援軍を呼ぶことができずに倒れるという筋書きです。これは雅軍の体を動けなくして最後に頭を取る戦術です。しかし明の決闘は逆の戦術だと思いました。雅との直接対決に勝てば頭を先に取ることができます。いくら体が元気でも頭を取られれば雅軍は負けなのです。
私が着目したのは明が紅葉の歯を確認したシーンです。これは紅葉が吸血鬼に感染していないかをチェックする手法です。思えば人間と吸血鬼の外見的特徴は似ています。目の色が違うという点はありますが興奮していない場合は吸血鬼も人間の目と変わらないのです。さらに吸血鬼は言葉で見分けることができます。しかし篤のように完全に思考や言語が人間のときのままであるケースもあるのです。結局、吸血鬼を見分けるには牙があるかどうかなのです。

彼岸島第209話の感想とあらすじ

明は雅を信じすぎだと思いました。
雅からの手紙により紅葉奪還のため、明は天狗岩までやってきました。明としては師匠の娘の紅葉を助けることよりも、雅との一騎打ちのチャンスを生かしたい様子です。まず護衛の吸血鬼を軽くいなした明は天狗岩のふもとの鍾乳洞に入ります。そこには複数の邪鬼と雅が待ち構えていました。
もし私が雅ならば人間に取られた最初の村を奪還したいと思います。その目的のため主力である明をおびき出してレジスタンスの戦力を分散するのです。病院のある村には師匠と幼なじみチームと忍者が残ることになります。忍者たちはクモ邪鬼に軽く殺される実力です。幼なじみチームもスキを見せれば邪鬼に殺されます。つまり師匠だけが邪鬼に対抗できることになります。もし村に明が残っていれば二人も邪鬼に対抗できるのですから、とてもやっかいだったのです。
雅は鍾乳洞にいました。ということは吸血鬼側が村を奪還する場合は邪鬼に襲わせることになります。現在、強力な複数の邪鬼が病院のある村に移動している可能性があるのです。


彼岸島第208話の感想とあらすじ

なぜか田中がグイグイ来ていると感じました。
ユキは明の不審な行動から決闘のことを看破しました。そして彼女は自分も決闘に連れて行って欲しいと懇願したのです。当然明としては彼女を危険にさらすことになりますので連れてはいけないのです。また、ユキが一緒だと人質に取られたりややこしいことになります。さらに雅の手紙では明ひとりで来るようにとのことでした。ですから田中を連れて行くのはおかしいのです。しかし同封の手紙を渡したのは田中です。まだ雅が田中の裏切りを知らなければ彼は吸血鬼側の人間ということになります。ですから雅の協力者の田中が天狗岩まで明を連れてきたと解釈することができます。
しぶる明に対してユキは自分を連れて行くように粘りました。そして連れて行く約束のキスをするまでその場所を動かないと明を脅しました。明としてはユキがその場から動かなくても全く問題ないのですが流れでチュッチュしてしまいました。
どうしてもユキを連れていけない明は彼女に嘘をつきます。武器などを小屋から持ってくるように彼女を説得して、そのスキに出かけるのです。ここで面白いのはユキも明のこの嘘を見破っていたことです。彼女はその嘘を指摘せず小屋に入りました。ユキは明がそれほどまでに自分を連れて行くのを危険だと嫌がったことを知ったのでした。