怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第178話の感想とあらすじ

師匠が龍ノ介だという衝撃的な事実には驚かされました。
501ワクチンを打つための特殊な注射器を託されたのは吸血鬼一族の龍ノ介でした。レジスタンスの仮面の師匠が実は龍ノ介だと分かります。師匠がずっと仮面をかぶっていたのは、ここにつながるのだと私は驚きました。しかしそうだとすると色々つじつまが合わないことが出てきます。まず吸血鬼は定期的に人間の血を吸わないと邪鬼や亡者になってしまうのです。師匠が隠れてチュッチュと血を吸っていたとするのは難しいと思いました。さらに娘の青山冷は完全な人間です。師匠の娘が人間だとすると吸血鬼は人間の子を残すことができることになります。父方からはウィルス感染しないという設定はギリギリ納得できそうです。
それにしてもこの龍ノ介はケンとよく似ています。どちらも和服で黒髪ロン毛です。龍ノ介は目が吸血鬼のそれですから見分けはつくのですが後ろ姿などは同じです。これまで龍ノ介は過去の話に出てくるだけでした。しかし今回からはケンと龍ノ介は同席していることになります。
龍ノ介は戦争が終わった後も雅の封印場所を監視していました。それも村人を驚かさないようにコッソリ隠れてです。しかしある日、偶然出会った少女から龍ノ介は自分の外見が人間と同じであると知らされます。

彼岸島第177話の感想とあらすじ

特殊な注射器を探すためのミーティングシーンも面白く読めました。
501ワクチンを効果的に雅に打つには連射機能のある大型注射器が必要だと分かりました。その注射器は龍ノ介という吸血鬼一族の男に渡されたことが分かります。この龍ノ介は雅を倒す時に後ろから銃剣で加勢をした強者です。龍ノ介は雅を完全に破壊したがったのですが五十嵐中佐がそれを制しました。五十嵐にとって研究の成果を破壊されるのは耐えられなかったのです。結局、妥協案で雅は冷凍室に封印されました。その後、五十嵐は研究所の地下に閉じ込められて炭鉱で吸血鬼に感染しました。この事実を知ったユキがなかなか面白い反応をしています。どこかユーモラスな表情で五十嵐の結末を楽しんでいるかのようです。私はユキの隠された一面を見たような気がしました。
私の理解では吸血鬼一族は不死のチカラを手に入れていると思われます。それは老化しないという特徴です。しかし一族も体を破壊されれば動けなくなりそのうち死亡すると思われます。そして五十嵐の発見した雅のパワーはその上を行っています。タブーである同族の血を複数入れた雅は不死に加えて再生能力を獲得しました。それは腕や足などを切断されてもすぐにブクブクと元通りになるチカラです。その再生能力を無くすのが501ワクチンということです。



彼岸島第176話の感想とあらすじ

報告書の千切れた部分が見つかって本当に良かったと思いました。
明たちは五十嵐の報告書を読み進めています。そこには雅を止めるためにワクチンを使った経緯が詳細にまとめられています。同族を食らっている最中の雅の背中に五十嵐は注射をしました。しかし浅かったためエルボーで反撃を食らいます。雅は五十嵐をも食らおうとしますがスキを見て彼は腹部へ注射をします。こんどはタップリとワクチンを注入したため雅はフララフになりました。このぐらいの少量でも効き目が出てきています。しかし雅は暴れていてこれ以上近づくことはできないのです。
同族の男が生き残っていて雅の頭に後ろから銃剣を刺しました。雅という男は一族の中でも鼻つまみ者でした。雅は一人だけシャレた洋服を着ていて屋根の上から高みの見物をするような人物です。今回は同族の者を食べていたのですから成敗する理由は充分だと思われます。動きが止まった雅に対して五十嵐は太い注射を打ちこみました。これは大型獣用の連続注射器で一気に大量のワクチンを流し込めるものです。その結果とうとう雅は動きを止めました。