怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

モンキーピーク第12話のあらすじと感想

藤柴と飯塚の悪い同盟に腹が立ちました。
彼らは自分たちが隠れて飲んだジュースの空き容器を出して早乙女のせいにしました。この意味不明の冤罪事件は結局、早乙女の班がしんがりをつとめるというペナルティを負うことでおさまります。飯塚が主導してこの騒ぎを起こしたのですが、結果まで見越していたとすれば彼はとても悪知恵の働く男です。
そもそも三班のうちどれかが山頂に残る作戦でした。それぞれの班のメンバーを見ると早乙女のいる班は特殊です。ネガティブで体力も無い南、自己主張の激しい女班長の佐藤、入社間もない早乙女など主力からは外れた感じの構成になっています。会社の存続などを考えるとリスクのあるしんがりには社長や主力の班は残れないのだと思いました。
合流した宮田は早乙女の尿の匂いから彼が隠れて水を飲んでいないことを確信しました。脱水症状で濃縮した尿はきつい匂いがするとう知識は参考になりました。これが山登りあるあるの知識かは不明です。製薬会社の社員だから知っているという可能性もあります。
最後で早乙女が山小屋には何かあると予期しています。これは猿はターゲットを誘導していると考えているからこその予想です。もしそうであると先行した社長たちの班が危険です。読んでいる私としては、そうあって欲しいと少し期待してしまいました。しんがりをやらない先行組に対する不公平感があるからです。

モンキーピーク第11話のあらすじと感想

猿より人間が怖いという話でした。
頭のキレる宮田の考えには納得できました。辻さんは人間に襲われたというのが彼の主張です。たしかに辻さんは石で撲殺されておりナタではないようです。猿がナタを使わずに石に持ち替えるとは考えにくいと思いました。猿が複数いない限り犯人は社員のだれかという事になります。あるいは猿と社員の誰かが通じていて協力していることも考えられます。または混乱を狙って猿がわざと石を使った可能性もありますがそれは薄い線です。なぜなら宮田が言い出すまでは誰も気づかないような小さなことを仕掛けるとは思えないからです。
社員の中に殺人犯がいるという話でしたが、除外される者もいると私は思いました。石で撲殺するとなるとそれなりの重さの石を抱え上げなければならないからです。そうなると女性社員や非力な男性は容疑者ではなくなります。しかし複数犯ならばその限りではないのでやはり全員が犯人の可能性も残ります。現場の疑心暗鬼かこちらにまで伝わるような面白い展開だと感じました。
山小屋まであと少しという時に長い一本道が出現しています。ここは前岳の頂上から弓で狙われると逃げ場がなく危険です。頂上に人を残しつつ山小屋へ向かう作戦は、なにか見落としがありそうで先が気になりました。

モンキーピーク第10話のあらすじと感想

猿との戦闘シーンは興奮しました。
前岳での野営中に辻が襲われました。その現場には猿が残っていて社員たちと戦闘が始まります。早乙女や安斎は昼間に効果のあった投石を皆に指示しています。その理由として謎の大猿はナタを使いこなし接近戦は危ないからです。そのため距離の取れる投石がベストということです。猿の襲撃に備えるならば石を集めておくべきでしたが、周りは岩場で手軽に入手できるため準備されていなかったとも考えられます。
投石は投げる人数が増えるほど有利になると思われます。現在社員たちは集団で固まっているのでとても有利です。安斎たちは皆に猿が近づくまで待てと言っています。これは確実に猿を仕留めたいという意図です。猿のスキを突いた襲撃をここで終わらせたい彼の気持ちは理解出来ました。しかし統制が取れずにフライング的に投げてしまう者が出ます。そのミスをした瞬間、現場ではもっと恐ろしいことが起きました。なんと猿が弓をかまえたのです。このショッキングな展開は興奮しました。
猿が弓を使うシーンは興味深いと思いました。野生の猿が道具を使って人間を襲うかは微妙です。しかもこの猿は刃物であるナタを効果的に使っています。棒きれぐらいは使いこなす知能があると思いますが、弓はさすがに無理です。つまり敵は大きな猿ではなく何か別の生き物だということです。