怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第218話の感想とあらすじ

水上の村に潜入するという展開はワクワクしました。
ケンやユキなどが連れていかれたと思われる水上の吸血鬼村へ明は潜入することにしました。この村は川の中州のような場所に作られていて橋で両岸とつながれています。敵襲となれば橋を落として援軍を呼びに行けば良いのですから守備は固いのです。
紅葉は和服から動きやすい軽装に着替えました。その女らしいスカート姿を見て明と田中は思わずハアハアしてしまいます。明は田中にも服を着るようにすすめましたが彼は拒否をしました。やはり田中の衣装は裸であるということです。この田中は最初の吸血鬼村の長をしていた人物です。ですから吸血鬼サイドの事情にくわしく各地の敵の拠点を知っていると思われます。さらに紅葉は作戦を立てる能力があり心強い参謀です。
裸の忍者こと田中は現在、お笑い担当です。すぐに泣いたり取り乱したりしています。これまでその役割をしていたのは加藤でした。今回も加藤が逃げていれば明と合流できたのです。しかし途中からストーリーに入ってきた田中が明と合流しました。私は田中の不確定な要素がそうさせたと思いました。つまり加藤が明を裏切ることは無いのです。これまで加藤は明によって何度も命を救われているからです。しかし田中は一度信頼を見せただけで完全には信用できないのです。


彼岸島第217話の感想とあらすじ

明が村に帰ると、そこは邪鬼により焼き払われていました。ケンたちの生存は絶望的だと思われましたが紅葉の助言により吸血鬼の追跡を開始します。吸血鬼にとって人間は貴重な血液製造機です。そのため生け捕りにして拠点に運んでいるものと考えられます。
吸血鬼の集団に追いついた明は軽く敵を一掃して袋に入った人間を助けました。袋の中には裸の忍者こと田中尚人が入っていました。明としてはユキやケンなど幼なじみの姿を期待していましたが外れです。この田中は邪鬼になった母親を守るために邪鬼使いになった裏切り者です。そのあたりのわだかまりは消えましたが明にとってはあまり価値の無い人質だということです。それにしてもこの田中は常に裸にされる運命のようです。
敵と通じていた田中の情報から紅葉が作戦を立てました。吸血鬼は生き残った人間を集めて集落に連れて行ったようです。ですからその集落を襲って人間を奪還するのです。生き残った中にケンたちがいれば明にとっては希望の光となります。私がここで思ったのは紅葉のリーダーシップです。彼女はかなり前に行方不明になっています。レジスタンスから把握できないのであれば、雅に保護されていたと思われます。吸血で使い捨てにされず感染もしていない紅葉は冷のように汚れ仕事を請け負っていた可能性があります。私は紅葉はスパイとして送り込まれた可能性があると不安になってしまいました。

彼岸島第216話の感想とあらすじ

生きる目的を失った明の異常行動は印象に残りました。
明が天狗岩から戻ってみると村は壊滅していました。この村は吸血鬼の村になっていてそれをレジスタンス側の人間が取り戻した場所でした。しかし雅が送った邪鬼により壊滅させられました。明は師匠やケンなどがいないことを知ると取り乱します。明にとって最も大切なのは商店街の幼なじみチームとともに本土に帰ることです。つまりユキや加藤が死ぬと全ての前提が崩れてしまうのです。
レジスタンスの赤い旗を発見した明は自らの手首を切りつけて血を染み込ませました。明はケンたちがすでに死んでいると考えて自分も後を追う事を決めたようです。しかしその前に雅や吸血鬼に復讐するということです。その決意がこの赤い旗だったのです。
ヤケになっている明に対して紅葉があることを教えました。それは吸血鬼は人間を簡単には殺さないということです。ご存知の通り吸血鬼は人間の血を吸わないと邪鬼になってしまいます。ですから人間を拘束して出来るだけ長く血を吸っていたいのです。そうならばまだ加藤などが生き残っている可能性はあります。
私は紅葉という女性が西山のような知性を持っていると感じました。彼女はレジスタンスから行方不明になり死んだものと思われていました。しかし紅葉は吸血鬼集団の中で感染せずこれまで生きてきたのですから、なかなかの人物だと思いました。