怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。


モンキーピーク第70話のあらすじと感想

藤柴が気の毒になってしまいました。
ツノと呼ばれる難所では佐藤と藤柴が動けなくなりました。二人ともハンガーノックに加えて低体温症のようです。本来であれば最も体力がありそうな安斎が佐藤らをサポートすべきです。さらに同盟を組んでいる飯塚が藤柴を助けるべきなのです。しかし安斎は動けない者は置いていくと公言しており、飯塚の同盟も片面的なものと化しています。飯塚は同盟を組んでいるフリをして藤柴を利用し、自分だけ生き残ろうと考えています。藤柴はおかしいと思いつつ飯塚との同盟に過度に依存している様子です。
目玉の大きい八木の提案により二人をロープで背負うことにしました。ロープで簡易的なハーネスのようなものを作って八木が藤柴を背負います。そして早乙女が佐藤を背負って進むことになりました。ここで飯塚は先に進んだ安斎と氷室のグループか、後方の八木グループのどちらについていくか思案しています。そして飯塚が選んだのは後方の八木グループでした。後方グループであればもし飯塚が動けなくなっても誰かに背負ってもらえます。安斎グループなら置き去りです。さらにラストのコマでは飯塚が八木のリュックを背負っています。八木は藤柴を背負っているためリュックを飯塚が代わりに背負っているのです。登山者として有能な八木と彼の道具の入ったリュックがある後方グループの方が生き残れると飯塚は考えています。


モンキーピーク第69話のあらすじと感想

なぜ彼らが自力下山を選択したかが再確認できました。
雷雨により全員ずぶ濡れになってしまいました。八木は雨具持参でしたので彼以外は低体温症の危険があります。そこで八木は自分の乾いた着替えを提供しました。しかしそれは一枚しかなくジャンケンで飯塚が着ることになります。藤柴や追放されていた氷室も危ない感じです。さらに佐藤も自分の状態をはっきり言えない様子で不安感が高まりました。自力下山したから雷雨に遭遇したとも言えますが、あのまま焼け落ちた三ツ倉小屋にいても突然の雨を防げなかったと思われます。どのみちずぶ濡れになっていたのです。
社員プラス八木のパーティがなぜ自力下山を選択したのかはあまりハッキリ描かれていなかった印象があります。しかし今回それが再確認できました。やはり夜を恐れているのです。ヘリ墜落により素早い救助は期待できなくなりました。陸路での救助隊は希望がありますが遅れれば夜になってしまいます。実際、猿たちが救助隊を襲って本日中の到達は不可能の様子です。ですからこの点については八木たちの議論は正しかったことになります。そしてもう一度夜を超えることは体力的に無理だと判断したのです。小屋などがあればもう一泊も考えられますが三ツ倉小屋が燃えたことで自力下山の決め手になったと私は思っています。
角と呼ばれる難所で佐藤が止まってしまいます。彼女は当初から具合が悪く心配されていました。そして低体温症により動けなくなってきていると思われます。今後、弱って動けない者を置いていくのかどうかという葛藤が描かれると予想しています。全滅を防ぐ非情な決断がリアルな登山の恐怖を高めるのです。

モンキーピーク第68話のあらすじと感想

社員たちを見捨てない八木も、たいしたもんだと感心しました。
藤柴が落雷のため心停止を起こしました。八木の心臓マッサージと林の人工呼吸で藤柴はサクッと意識を取り戻します。藤柴は落雷による負傷も軽いらしくショックで心臓が止まっただけのようです。このとき藤柴と同盟を組んでいる飯塚は奇妙なことを考えていました。それはトイレから出てくるのが早すぎたという後悔です。飯塚と藤柴は猿の襲撃にそなえて佐藤に放火を命令していました。そして自らはトイレのタンクに隠れて救助隊が来るまで待つつもりだったのです。しかしヘリの音を聞いた飯塚たちはトイレから出ました。結果的にヘリは墜落して救助が遅れています。ですから飯塚はもっとトイレに隠れていればこのような落雷にも合わなかったと後悔しているのです。
八木以外は雨具を持って来ていないように読めました。思えば当初は軽いレクリエーションでしたので無理のない話です。しかし雨に濡れた体は急激に冷えてしまいます。ただでさえ疲労した体に低体温症はきついと思われます。すでに猿の襲撃とは無関係なトラブルが続出しています。疲労と食糧不足に加えて小屋が燃えたため動かず救助を待つという選択肢がなくなっています。じっとしていれば夜に猿の襲撃を受けることは明白だからです。八木は社員たちとは別の一般客です。ですから彼ひとりであればグイグイ自力下山することも出来たはずです。しかしパーティを見捨てない彼の男気は魅力的です。