怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第98話の感想とあらすじ

雅の生存可能性を残した良い展開だと思いました。
巨大邪鬼が自重に耐えきれず落下してきました。師匠は邪鬼の長い舌をグイと引っ張り落下地点をコントロールしています。この師匠の怪力にも驚かされましたが吸血鬼たちが静かなことも不気味です。谷の上の吸血鬼たちは雅を支援すべく矢を放っています。下の師匠グループは里の人間を守りつつ雅と戦っていました。篤が矢で撃たれない理由は納得できました。彼は雅と接近していて吸血鬼たちも狙いにくいのです。もし自分の矢がボスの雅に刺さればその後、どうなるかということです。ただ師匠たちに矢が刺さらないのは不自然だと思いました。もしかすると師匠や明は修行により矢を防ぐ技術を持っていると考えられます。そして里の人間を岩の間に隠してなんとか耐えているのです。
邪鬼の落下により脱出口が開きましたが雪崩が起きてしまいます。人間たちはなんとか走って逃げられそうです。しかし篤は雅の動きを封じるために自らの腹に日本刀を刺しました。篤は自分の体ごと雅を貫通して岩に固定したのでした。これで雪崩の雪が雅と篤の上に乗ります。雪が解ける春までこのままになるのです。もし雪崩で頭部が破壊されなければ雅と篤はどうなるかが気になりました。篤は雪の下で吸血鬼になり人間の血が吸えずに邪鬼か亡者になります。雅も同様ですが彼の場合は冬眠状態でしのぐような気がします。



彼岸島第97話の感想とあらすじ

シリアスな局面ですが妙にコミカルな場面がありました。
巨大邪鬼の足元には地下水でもろくなった足場があります。ちょうどそこは三角形の切り込みが入っているような分かりやすい亀裂でした。明がそこに矢を射ると水が噴き出し足場が壊れました。邪鬼の太郎はバランスを崩すかに思えましたが手足を張ってなんとか持ちこたえます。しかし自力で登ることはできず邪鬼が落ちるのは時間の問題だと思われます。
篤は明の作戦変更に気づき、雅も作戦の意図を読み取りました。明は邪鬼を雅の上に落とそうとしているのです。それにもかかわらず雅は余裕をかまして落としてみろと言わんばかりです。やはり雅は自分の再生能力に自信を持っていてそれを試したいようなご様子です。さらにもし明に逃げられたとしても島からは出られないということが雅の自信となっているように思えます。それにしても雅は分かりやすい姿をしています。彼は中肉中背ですが髪の色やチェック柄の服のデザインですぐに雅だと分かります。
篤は作戦変更を受け入れずに脱出口を作れと主張しました。この谷は邪鬼による落石で前後が封鎖されています。その封鎖部分には岩が石垣のようにピッチリとはまっているのです。自然に落ちてきた岩が整然と並ぶのも雅の悪運のおかげだと思うしかないようです。


彼岸島第96話の感想とあらすじ

篤の最後の数分だと考えるとドラマティックだと思いました。
吸血鬼ウィルスに感染した篤はあと数分で死亡します。そして吸血鬼として復活して明たちを襲うことになります。篤は最後の数分を雅と戦うことに決めました。しかし残念なことにすでに発作が起きていて雅を倒すことは不可能だと思われます。そんな篤は里の者やユキたちを逃がす時間を稼ごうと必死です。
篤は雅と対峙しながら明に作戦を伝えました。それは谷の上の巨大邪鬼を落として脱出口を作るという大胆な作戦でした。たしかに邪鬼の太郎が落石部分に落ちれば人が通れるぐらいの道はできそうです。邪鬼が落下の際に意識を失って動かないという条件は残りますが現状では最も可能性がありそうです。そして篤は左足が痛むと意味深なセリフを残しました。これは邪鬼の左足の岩を崩せという暗号です。篤は雅に接近しているので作戦をクチにすると彼に聞かれてしまいます。そこで明に読みとるように暗号にしたのでした。これは子供の頃から一緒に育った兄弟だからこその信頼が表現されていると感じました。全てを言葉にしなくても分かりあうのです。
明は篤も救うために作戦の変更をしました。それは邪鬼を落とす位置を雅の上にすることです。こうすれば雅と戦っている篤も脱出できるようになります。うまくいけば雅の頭部を破壊することもできて一石二鳥です。しかしこの作戦では脱出口を作れないのでその先どうするかが気になりました。